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高水準の残念アニメ-『超可動ガール1/6』レビュー

2019年春アニメといえば鬼滅の刃ですが、一応こんなのもいたよというのをお伝えしておきたい。

概要

1話ではキモータの購入したフィギュアがなぜか動き出し、以降は美少女フィギュア「ノーナ」とキモータの「春人」の会話劇を中心に話が展開していく。

ストーリーの進行とともに複数の作中作から美少女フィギュアたちが登場する。異なる世界観を持ったキャラクターたちの掛け合いは見ていて楽しい。

後半ではノーナが登場する作中作『少女→惑星探査』というアニメの悲しい結末について描かれ、フィギュアとして動いている「ノーナ」は作品世界へ戻りバッドエンドを迎える覚悟を決める。

このように、まあまあ複雑なことをやっているのに作中では無理なく描写しきっており、理解しやすいようになっていた。
作画のパワーがあるかと言われればないが、それを補うほど脚本と曲がいい。

本作のオープニング曲『それゆけ!恋ゴコロ』を歌っているA応Pは、あの『おそ松さん』の『はなまるぴっぴはよいこだけ』『全力バタンキュー』を歌っていたアイドルユニット。
電波な曲調と効果的なオートチューンは美少女フィギュアを愛するオタクを題材にした本作にピッタリでしょう。

残念

ここまで褒めちぎっていた本作にも残念なポイントがある。

まず、前述したように作画のパワーがマジでない。同期に鬼滅がいることを考えると、これがいかにヤバいかがわかるだろう。
「鬼滅の刃は制作会社ガチャを引き当てただけ」と断言する人は少なくない。作画がいいのは当たり前で、時代は演出のターンに移りつつあるとする声もある。そんな時代に作画が良くない。すると、まず人に見られない。2019年の新しいアニメが来たぞ!とならないから。(3Dモデルの動かし方はすごく好みだった。非常に自然で、3Dの良いところが現れていた思う。)

それに、そんな作画の問題を補うほどいい脚本と曲をもっても余りある残念ポイントが声優の問題だ。本作で最も注目されるメインヒロインの「ノーナ」、彼女は本作で最も声優の質が悪い。『おにぱん!』ぐらい。おにぱん2期やらんかな

こんな感じ。

どうでしょうか、これが複数の秀でたポイントがあるのに総合的には「残念」と言わざるを得ないアニメ、『超可動ガール1/6』。
人生経験に一度視聴してみてはいかがでしょうか?

私は今からFigmaのコナンに動いてもらうよう説得します。

動け!

さようなら。


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