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オンラインサロン俱楽部Baseball-Station㉖『ドラフト指名選手検証パート⑧~福大大濠山下投手~』(1,682文字、動画30分13秒)

 最後のドラフト指名選手検証となりました。ラストは高校生投手、福岡大大濠高校の山下舜平大投手です。

 オリックスバファローズから1位指名を受けました山下投手。話題になっているのは投球だけではありません。舜平大(しゅんぺいた)という名前も話題に。経済学者のヨーゼフ・シュンペーターから取った名前だとか。

 その珍しい名前に負けないピッチングはというと、MAX154km/hのストレート、それと変化球はカーブのみ、という最近では珍しい球種が少ない投手。これに関しては、投げることができないのか?投げていないのか?は本人にしか分かりませんが、高校時代はこの2つの球種で最後の夏は代替大会決勝まで登り詰めました。

 189cm93kgの恵まれた体格。今後筋力が上がってくれば、100kgオーバーの身体になる可能性は高いでしょう。

 中学時代は軟式野球出身。大濠高校からは軟式野球経験者から好投手になっている場合が非常に多く、山下投手もその一人です。Kボールの県選抜では全国大会に出場し全国準優勝を果たしています。

 そんな山下投手の野球太郎での分析を紹介したいと思います。

✅点数は8点

✅キャッチコピーは『直球とカーブだけから化ける今後が楽しみ』

そして分析は…

✅上半身だけで投げているように見える要因はもちろん下半身。
✅軸脚での横移動が短い。
✅その影響もあり踏み出し足を着地してもまだ軸足が地面から離れていない。
✅これが良くなれば160キロも期待できる。
✅それと右手の位置が肩の高さに上がってくる前に体が回転し始めているのも肩肘のストレス的に不安。
✅そんなフォームの欠点もありながら150キロ超える直球を投げることができることに魅力を感じ、球種はカーブだけという今後上から投げ下ろすフォームのため、フォークや縦のスライダーを覚えれば更に投球の幅が広がるだろう。
✅更に化ける可能性が大きい伸びしろナンバーワンは彼だろう。

 と分析。

 フォームは後程詳しく解説しますが、何と言っても山下投手の武器はカーブ。カーブというか、ストレートとカーブの2種類だけで投げてきた、ということでしょう。

 ストレートは優に150km/hを超え、それにリリースから真上に上がり落ちてくる立派なカーブを投げるので、高校生の打者は対応できない状態…

 気になるのは四死球率が高いくらいか。四死球の内容を見ないと分からないが、コントロールに少し苦しんでいるのかもしれません。

 一昨年2019年の11月に大牟田で行われた大阪桐蔭との招待試合でも5回を被安打4、12奪三振という内容でした。(しかし5失点)

 それでは投球動作の分析をご覧下さい。

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