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オンラインサロン俱楽部Baseball-Station㉕『ドラフト指名選手検証パート⑦~慶応大木澤尚文選手~』(1617文字、動画33分16秒)

 今年最後のドラフト指名選手検証は、慶応大の木澤投手です。

 東京ヤクルトスワローズから1位指名を受けた木澤投手。183cm85kgの恵まれた身体。

 右投げ右打ちで球種はMAX155km/hのストレートとスライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ。

 カットボールは140km/hを超えるという速い変化球を持つ投手です。

 まず投球フォームを見た第一印象は、全身使って投げてるな~~と言った感じ。

 オーソドックスな本格派右オーバースロー投手で、ガンガン投げ込み打ち取るような印象でした。

 慶応義塾高校では故障もあり、2年生の時には活躍していたが3年夏ではあまり登板できていません。

 そして大学に入り頭角を現します。2年春で151km/hを記録し一躍注目を集めます。

 大学通算(六大学リーグ戦)19試合登板の7勝1敗、防御率3.05という成績。

 しかし気になる数字が…それは四死球率。六大学通算(4年春まで)で4.70、全国大会でも5.40と高い数字を記録しています。

 ただ、最後の4年秋では3試合を投げ、2.57と良くなっています。

 そんな木澤投手の野球太郎での評価を紹介したいと思います。

点数は9点

キャッチコピーは『全身を使って投げるとはこういうことか…』

✅とにかく全身を使って投げ切っている。
✅軸脚から骨盤。そして胸郭から上肢、肘、手。それがボールにしっかりと伝わっている。
✅特徴的なところは踏み出し脚の膝。着地してから膝を伸ばす方向に動かし、下肢を固定。その固定で骨盤を前傾させる。それがこの素晴らしい腕の振りからリリースにしっかりと繋がっている。
✅あえて言うなら踏み出し脚の膝が開く時がある。踏み出し足の位置(アウトステップになる時がある)が影響か、股関節で回転できていないことが影響なのか分からないが、膝が割れると骨盤の回転に影響を与える。骨盤の前回だけではなく回転もしっかりと使いたい。
✅抑え候補。

 という分析内容でした。

 その後、今回のために更にいろんな動画を分析させて頂きました。

 そこで今回彼の投球で気づいた点は…

✅なぜ四死球率が高いのか?
✅シュート回転になるストレート
✅遅いクイック

 というところをお伝えしたいと思います。

 特に面白いなと思ったのが、シュート回転になるストレート。これは先日の投球動作研究会研究集会2020で話が出た部分に繋がるところなので面白い考察が話せると思います。

 野球太郎では抑え候補と書きましたが、先発でも十分やれるであろうポテンシャルは持っているはず。

 ただ気になるのは四死球率。これがなぜ悪いのかをフォーム的に考察します。

 さ~~2年連続最下位のヤクルトスワローズの救世主になれるのか?期待がかかります。

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