Vol⑤.有鈎骨骨折について~バッティング動作から考える~①(3767文字、動画6本)
① 先日オンラインセミナーで有鈎骨骨折についてお話ししました。有鈎骨骨折は、バッティングでのスイングにて発症する骨折で、疲労骨折とも1回の衝撃で生じる外傷とも言われていますが、まだ正確な情報は出ていないのが現状です。
それはなぜなのか?『バッティング動作』が理解できていないからです。
投球障害での肩・肘に関しては、まだはっきりと理解できているわけではありませんが、大まかにどのような動きで肩や肘にストレスが生じている、ということが医学サイドも把握できてきましたので、動作に繋がる治療が進みつつあります(まだまだですが…)。
しかしバッティングでの障害は、未だに何となくこうだろう…という考えが医学界にあるのが現状です。
有鈎骨骨折について書かれている専門書も、バッティング動作を理解されていない方が書かれていますので、実際は行わない動きを有鈎骨骨折の原因だと書かれたり、医学界でありがちの、無理やり運動学、解剖学に結び付ける手法で(笑)説明されているものばかりです。
しかし重要なことは、本当にどのような要因で有鈎骨骨折が生じているのか?これはバッティング動作をしっかり理解できなければ分かりません。
そこで今回、どのような要因で有鈎骨が生じるのか?3つのポイントが分かりましたので、紹介したいと思います。
・有鈎骨骨折した過去の選手
清宮選手:2019年3月、試合中ファウルにて。
原辰徳氏:1986年9月、試合中ファウルにて。
二岡氏 :2001年7月、試合中。
今江選手:2007年5月、試合中。
中田翔選手:2008年6月、試合中。
松田選手:2010年5月、試合中ファウルにて。
高橋周平選手:2016年4月、試合中。
杉谷選手:2016年6月、試合中。
雄平選手:2017年6月、試合中ファウルにて。
堂上選手:2017年9月、試合中空振りにて。
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