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「自分を変え、会社を変え、社会を変える。」-チェンジ・メイカー育成プログラム キックオフ!

去る10月21日、による「チェンジ・メーカー育成プログラム」(主催・立命館東京キャンパス、共催・ジャパンラーニング株式会社、協力・群馬県上野村/株式会社阪急交通社)第4期がキックオフしました。経済産業省が2018年から行った、社会課題を題材としたリカレント教育プログラムの開発・実証事業「未来の教室」を立命館大学が引き継ぐ形で実施しているこのプログラムで、企画協力とファシリテーションを担当させて頂いています。

「チェンジ・メーカー」とはどのような人なのでしょうか?「課題の本質を見極め、様々な分野の個人・組織の力を集めて試行錯誤を繰り返し、状況を変化させることできる変革型人材」と定義されます。しかし、それは一部の限られた人のことではありません。「第四次産業革命」や「SOCIETY5.0」という時代の変化と共に「人生100年時代」が到来し、グローバル化が更に進展するいま、すべての人に「チェンジ・メーカー」の資質が求められているのです。

今期は、IT、コンサルティング、旅行業、メーカー、デザイン・・・多様な業種で働く12名の社会人が集い、3か月間をかけて、群馬県・上野村を対象地域(フィールド)として実践的な社会課題の解決策を提案することになります。

上野村は群馬県の最南端に位置し、1100名の住民が住んでいます。関東地方では最も人口が少ない村(島嶼部を除く)ですが、その20%がIターン、10%がUターンという全国有数の移住者が多い自治体です。また、自治体と住民との協力によって村独自の循環型経済をつくり「自然との共生社会」の実現を図っています。

12名の受講生は、村が掲げる3つのテーマ「魅力あふれるむらづくり(サステナブル・ツーリズム)」「自立した循環型むらづくり(サステナブル・ビジネス)」「住み続けたいむらづくり(サステナブル・ライフ)」に沿ったグループに分かれ、それぞれ課題に取り組んでいきます。

そのキックオフとなった初日は、まずプログラムの統括コーディネーターを務める立命館大学 経営学部の齋藤雅通教授による開会の挨拶と本講座で学ぶ意味についてのレクチャーからスタートしました。グローバル社会、少子高齢化など、これからの日本社会に訪れる構造変化に対して世代を超えて向き合う必要性が豊富なデータで紹介されると共に、本プログラムの特徴についての説明が行われました。

本プログラムでは、参加者の成長を促進するオリジナルな仕組みがあります。講座の開始前と終了後の2回に渡ってキャリアカウンセリングが行われると共に、経験~省察~概念化~試行という「経験学習サイクル」を高める2つのコンテンツが提供されます。
ひとつは、プログラムの前後で学びの自己認識をサポートする、ジャパンラーニングが提供するコンテンツ「EQ(Emotional Quotient感情的知性)」、もうひとつは、Reflection Method Laboratoryが開発した各回の学びを内省する「リフレクション」です。

齋藤先生に次いでレクチャーを行ってくださったのは、上野村サイドでのコーディネーターを務めてくださる上野村振興公社の瀧澤延匡さん。「健康水準の高い村、道徳水準の高い村、知識水準の高い村、経済水準の高い村」という村の理念や歴史をご紹介頂くと共に、1次産業、2次産業、3次産業がいかに循環した仕組みで成り立っているか、上野村が直面する課題とは何かを平易に、しかし熱い想いを込めてお話しくださいました。

休憩をはさんで、いよいよグループワークのパートへ。ファシリテーターを務める私が「いま、なぜ越境学習を行う必要があるのか」についてのレクチャーをした後、受講生はEQやリフレクションについて、ワークを交えながら学ぶと共に、各グループで3つのテーマについての意見を交換。初日から活発なディスカッションとチームビルディングが行われました。

プログラムの最初の山場となる上野村でのフィールドワークを経て、公開形式で行われる12月16日の成果発表会に向け、いよいよ刺激に満ちた旅が始まりました。旅の様子は、今後も追跡レポートでお伝えしていきます。どうか、ご期待ください!

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