みんなで、稼ぐ。がもよん
大阪市城東区蒲生4丁目あたりは何度か歩いたことがあります。古民家を改装した雰囲気のあるお店が並んでいて、足をとめられました。古民家活用の先進地として有名なエリアだったとは、最近まで知りませんでした。
「空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる がよもんモデルの秘密」を読みました。確かに数多くの秘密が明かされていると感じました。
全国に数ある空き家再生による地域活性化の取り組みは、補助金がつきて数年でうまくいかなくなることも多いのだとか。空き家再生のロマンだけでなく、お金の話を本気で届けたいという思いが伝わってきます。
空き物件の埋め方に、特に興味をひかれました。物件に「募集中」の看板を掲げるということをしないそうです。
がもよんのキーパーソン、和田欣也さんは営業が得意。次にがもよんに来てほしい店は?と地元のニーズを聞いた上で、他のエリアに出向いて店をスカウトしてくる。誘致後のサポートも厚い。こうして、競合しないように店を集めることで、ライバルというより仲間になったお店同士が常連客を紹介し合っているそうです。
比較的始めやすいけど廃業率も高い飲食業をメインに据えた空き家再生を点から面に広げてまちをつくり続け、十数年で三十軒が出店して撤退がゼロという成果を上げているとのこと。つなぎ役である和田さんの会社もしっかり儲けているのも素敵。
2度3度読んでみたいと思いました。