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いい子


大人が子どもに「いい子だね」と褒めることがある。

大抵の場合、大人の言ったことをその通りにしたから"いい子”
友だちに優しくしている姿を見て"いい子”
などと言うのかもしれない。

わたし自身は保育の中であまり「いい子だね」と子どもに言うことはない。

それは、"いい子”と言う言葉が一般的に「良くできた子」というような意味合いで使われることが多いように感じるからだ。

キリスト教保育を学んだ人は一度は手にしたことがあるであろう、佐々木正美さん著書の「子どもへのまなざし」の中に"いい子”についてこう書かれてある。


親はだれでも、自分の子どもが、いい子であってほしいと望んでいます。それでは、いい子とはどういう子どもでしょうか。
ふつうに考えれば、親のいうことをよく聞き、面倒のかからない子どもを想像します。
けれども、私のような立場からみますと、その年齢に相応した子どもらしさをもっている子どもこそが、いい子であると思うのです。


「いい子とはその年齢に相応した子どもらしさをもっている子ども」

これを読んだときに、なるほど。これだ。
としっくりくるものがあった。

親はだれもが子どもに子どもらしくあってほしいと願うものだ。

どんなにその子自身に課題があったとしても、子どもらしく、その子なりに生きているのであれば、周りの大人たちはそのことを認めて、その存在を愛していくことが大切なのだと思う。


"いい子"になるのに、頑張る必要はないのだ。



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