『金髪ロングとカリン』
先日、長男の三者懇談があったんです。
長男のネタが続きますが、その時のモヤモヤを綴ります。
長女の懇談は5分くらいで終わるのだが、長男の懇談は時間オーバーすることが多い。
何なら先生も気を遣って?ドアを閉めて、イヤーな話を聞かされることになったりする。
うちの子が悪いんだから仕方ない。申し訳ない。平謝りタイム。
今の担任の先生は若いイケメンの優しい先生だ。
長男も割と上手く関係を築けているっぽい。
まず教室に入るときに「ドア閉めますか?」と聞かれた。
うちの懇談の後にひと枠空いてたし、なんか閉めて話す内容こわいし、と思って開けたままにしてもらった。
まずは成績の話をする。まあ想定通り。
提出物がんばろう、授業中寝ないようにがんばろう、と。
小学生みたいな注意をされる。申し訳ない。
先生が「あの話、お母さん知ってるの?」と長男に訊く。
「言ってません」と長男。
「え。何ですか?何か悪いことしたんですか?」と私。
「そんなにめちゃくちゃ悪いってことも無いんですけど、持ってきたらいけないものを持ってきて・・・」と先生。
「もしかして・・・」と私。
「お母さん、心当たりありますか?多分それ正解です。」と先生。
心当たり、めちゃめちゃあった。
最近、家で掃除機かけてると、やたらめったら金髪のロン毛が落ちていた。
うちで髪が長いのは長女だけだが、長女は髪の裾のほうだけが金髪。
長女の髪の毛でもない。そしてナイロンぽい気がする。
ヅラか・・・?
長男に聞いてみると「俺や。ごめんなさい。」と。
ネタで買ったのか?おもしろ動画でも撮るつもりなのか?
性的嗜好の可能性もあるし、セクシュアリティなことかもしれない。
色々と問いただすことはせず、「ちゃんと管理してや」とだけ注意しておいた。
「・・・金髪のヅラですか?」私はおずおずと先生に尋ねる。
「正解です!」先生さわやかに笑顔で返答。
金髪ロングヅラを中学校へ持ち込み、ウケ狙いでなんやかんやしてたら先生に見つかってしまい、一旦没収。
終礼時に「罰として終礼の間これ被っとき。もう持ってきたらあかんで!」と寛容な処罰とも言えないような処罰のみで済ませてもらったらしく、終礼中、ずっとZAZYな感じで髪をなびかせクラスの皆さんに笑っていただいたとのこと。
恥ずかしいような、申し訳ないような、でも笑ってしまうような、いや、でも、こいつほんまは滑ってるんちゃう?と心配なような・・・
そして学級の話なども終え、先生が締めくくりな感じで
「お母さんに話しといたほうがいいこと、あるんじゃない?」と長男へ。
「ないです。」と、長男。
「今話しといたほうがいいと思うで?」と、先生。
「いや、ほんまにいいです。」と、長男。
なに?まだなんかあるん?
「これ、印刷しといたんですけど・・・」と先生が差し出したのは
カリンのWikipediaが印刷されたA4用紙をホチキスでまとめたものだった。
さらっと見たけど全然意味が分からない。
「え?何ですか?何したんですか?」と、動揺する私。
「ほんまにやめてください!言わないでください!」を繰り返し、狼狽しつづける長男。
長男はWikipediaのコピー用紙も取り上げ、若干先生を睨んでいる。
「お母さん別に怒りはらへんて。」
「学校の帰りに?拾って?どこに置いてるん?」と先生は長男を諭し、
「別に犯罪おかしたとか、めちゃめちゃ悪いことしたとかじゃないんですよ。」と、私に説明しかけるも
「ほんまにやめてください!言わないでください!」と長男は永遠に喚いている。
この押し問答みたいなのを5分以上続け、結局真相を聞けないまま懇談を終えた。
めちゃくちゃモヤモヤするし、たぶんしょうもない事なんやろうなとは思うけど気になる。
わざわざ電話して先生に訊くのも気が引ける。
頑なな息子に詰め寄る気持ちにもならない。
Wikipediaでカリンを検索して改めて読んでみたけど全然分からん。
何を拾ったんだ。どこに隠してるんだ。
ZAZYなら分かるのかもしれない。
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