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内視鏡支援手術ロボット その1 国内

内視鏡支援手術に用いられるロボットは、2024年6月時点で5種類のロボットがあります。

 1)Intuitive Surgical : Da Vinch シリーズ

Intuitive Surgical

こちらは皆さんご存知、内視鏡支援手術ロボットといったらDa Vinchという位、有名なロボットで世界トップシェアを誇るロボットです。
米国でDa Vinch5がローンチされましたが、これがまた凄いの出してきたなという印象です。内視鏡支援手術ロボットのパイオニアですね。

2)Medicaroid社 : hinotori

世界的なシェアはそれほどですが、アジアでシェアが増えているようです。日本で初めて開発されたロボットで、日本の病院だと1台目にDa Vinch、2台目にhinotoriを入れている所が多いのではないでしょうか。

メディカロイドは、川崎重工とシスメックスが共同出資した会社になります。

Medicaloid

3)Medotoronic : Hugo

3台目にご紹介するのは、メドトロニックのHugoです。
こちらは国内でも珍しい、モジュラータイプになります。

MeMedtronic

Hugoは国内であまり稼働していませんが、僕の推しのモジュラータイプなので、もう一つ載せちゃおうと思います。

マルチアームとはまた違った自由度の高さがありますよね。
HugoやSenhanceといったモジュラータイプは、医師や臨床工学技師など、医療従事者の技量がないと使えない機体だろうなと思います。

1台目にDa Vinchは定石ですが、2台目にHugoなどのモジュラーを入れてくる病院はすげえなと感心しております。北海道の某大学の先生とか…。

4)Asensus surgical : Senhance 

4番目にご紹介するのは、Asensus SurgicalのSenhanceです。
こちらもHugoと同じモジュラータイプで、3〜4台位のアーム数が選べるようです。

Asensus surgical

こちらも僕の推し、モジュラータイプのアームです。
国内では意外と知られていませんが、英語論文の数で比較すると、国内のロボットの中ではDa Vinchに継ぐ数の多さです。

直近ではカールストルツに買収されましたが、次世代機LUNAが発表されたばかりなので、良い方向で買収が進むといいなと思います。
LUNAもモジュラータイプですね、楽しみです。
国内のロボットの中では、Senhanceだけ保険収載の範囲が他の4機種と異なります。

1台目にDa Vinchをチョイスせず、Senhanceを入れる病院がたまにありますが…。中々に良いチョイスしてんなぁと思います。
是非、導入の感想をお伺いしたい…。

5)Riverfield : Saroa

Riverfield

そして2台目の国産、リバーフィールドのSaroaです。
東工大の只野研究室の作品です。
このカタログの画像が一番かっこいいので、こちらから引用させて頂きました。

Saroaは3本のマルチアームです。他のマルチアームのロボットと同じく、4本アームがないのか?と思われる方もいるかもしれませんが…。現段階だと、状況によってはスコピストが必要かもれいないですね。
PMDAの情報を見ていると、カメラや電気手術器など、割と他社製品が使えるのが良い所だと思います。
Intuitive製品は殆ど自社製品で揃えなければいけないので、コストがかかるので…。

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/kikiDetail/ResultDataSetPDF/850368_30500BZX00108000_A_07_01

本当はSaroaも動画があればなと思っていたのですが…。
HP上でしかみれないようなので、ぜひ本家HPへ飛んで見てください。
本当はこの画像、この投稿のヘッダーにしたかったんですが、さすがにだめだよな...と。


と、今回は日本国内で承認されている内視鏡支援手術ロボットの紹介でした。

ちなみに僕の一推しはCMR Surgical のVersiusですが、推しについて語るには、別ページの方が良いかな…。


注:このnoteは手術支援ロボットオタクが書き散らしているものになります。情報の不正確な点は是非修正してください。
その他、苦情がありましたら修正しますのでいつでもどうぞ!
そしてその時はごめんなさい。だって、ロボットがすきなんだもん。

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