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ニューハードボイルドRPG ゲームレビュー「ソウルハッカーズ2」※前作未プレイ

今回レビューするのは開発販売アトラス「ソウルハッカーズ2」筆者はアトラスのゲームでペルソナ5ザ・ロイヤル、真・女神転生Ⅲ、Ⅳfinal、Ⅴプレイでソウルハッカーズ前作未プレイ。

世界終焉の未来予測回避のためaionは人型aionリンゴとフィグを作成、リンゴは重要人物アロウに接触を試みるも既に死去してたためリンゴは禁術「ソウルハック」を用いてアロウを蘇生、色々あって続いて二人を蘇生し様々な思惑の利害関係の5人グループで世界終焉回避のために動く。筆者プレイ状況ストーリークリア換金DLC解放

評価点

①キャラ 今作は3人のデビルサマナーとaionから生まれた二人の人型aionのグループで行動するわけだが喜怒哀楽、絶望や焦りや羞恥など表情がかなり豊かでデジタルな世界観も相まって賑やかで、各々の絡みがやたら濃く戦闘時には心配、煽りあい、励まし合う、体力ない時の荒い息遣い、一部ボス戦専用セリフなどなど騒がしくも和気藹々と、でもプレイヤーをもドキドキする雰囲気で挑み、食事どきには料理ごとにトークが異なり味の食レポしあいから心配に喜びあい、酒場のイベントではボスとの一戦やリクエスト後の後日談並びに拾ったアイテムによる雑談など豊富で時に価値観の話、時に話の逸れる話など先述の表情豊かさもあって楽しく観れる。パッシブ要素解放でも全てに内容の違う雑談がありこのグループがもっと好きになる。

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②運絡みの即死要素廃止及び新規向け要素 同社の作品で確率で起こる即死要素のハマムド、不意打ちからの相手の行動乱発によりゲームオーバー、悪魔会話失敗後の猛攻などの事故要素撤廃がされ不意打ちは相手の行動が最大まで回らずに終わり、即死要素は代わりの紫エネミーランダム出現するようになっていて手法によっては討伐できるが基本的には倒せない敵で一応逃亡手段アイテムもありこれはこれで緊張感はあってよく、悪魔会話がフィールド配置のアイテム型になり一度の要求飲むか否かだけで加入が決まって悩む必要がなくなり、アイテムも仲魔が担当し愉快な返答の後アイテムをくれる。今作はフリーセーブ及びオートセーブで終わりたい時に終われてさらに難易度ハード未満であるアイテムが全滅時復活全快アイテムになって気が楽になりサクサク進めれる。新しいシステム、サバトは敵の弱点を突くなど特定行動起こすと仲魔がスタックされターン終了後リンゴの掛け声で一斉攻撃し大ダメージを叩き込めれて楽しく、後半になるとサバトに一定確率で追加ダメやカジャ発動など強力な追加効果及ぼすスキルも習得できて追加効果を実行すると悪魔が特定モーションして相手を襲い、悪魔の種類ごとにモーションがバラバラで特にフロスト系列は可愛いとしか思えない襲い方で良かった

③ハードボイルド さて今作で謳われるハードボイルド要素所謂「言葉で語らず妥協を許さない」が魅力的だったか言われるとストーリーのハードボイルドさは驚愕する魅力で、ニューハードボイルドの名は嘘をつかなかった。

問題点

①オーダーのボス所在場所不明 サブクエストにおける依頼人や討伐対象ボスがダンジョン内のどこにいるかなどがマーカーが付かず長く探し回ったりMP無駄遣いの手間がかかる。

②ソウル・マトリクス 今作のソウルハックされた三名による心理ダンジョンのソウル・マトリクスがダンジョン構成ひたすら長い広い、階層どれも全員同じギミックで謎解きが全くなく敵の種類もボス以外ほぼ一緒で変化がなく段々やる気が削がれていく。このダンジョンはストーリー進行に関係がないためソウルマトリクス無視でもいいのではなりそうだがゲートを見つけないと各々パッシブ要素解禁されず一部悪魔も解放されないのでしなきゃならない作業感が辛い。心理描写によるリンゴとの絡みや凄惨な過去は良かっただけに残念。

賛否両論点

①ストーリー メンバーの苦悩や怒り悲しみ決意、衝撃の事実やハードボイルド要素は確かに良く、先述の酒場やパッシブ解放トークなどもありずっとこの物語続いてほしいと終わるのを嫌うぐらい楽しかったが、周回前提だからかボスが多くはなくストーリーが短めで唐突すぎる描写が散見され組織や世界観説明も彩ってるとは言い難いぐらい少なく5人グループ関連の話に収まる。重厚なストーリー求める人には失望するかもしれない。

よくありそうな悩みの筆者なりの答えQこのゲーム向いてそうな人は?A「アトラスゲーム初めて」「ボリューム軽め」「難易度簡単」を求めてるQ向いてなさそうな人は?A「重厚なストーリー」「理不尽なことが起きる要素のある戦闘」を求めてる


総評 運絡みの即死要素廃止、キャラ同士の交流増加、過去描写のあるソウルマトリクスにサバトなど新しい試みなど魅力はあるものの粗雑な部分が目立つ出来。楽しかったには楽しくエンディングは胸を打たれ、もし続編があるのならプレイしたいとはおもえる。アトラスシリーズ初心者やキラキラの宣伝画像や動画にパッケージに惹かれたなら是非プレイしてみてほしい。

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