きっかけをつかむ
はじめまして。地域デザイン科学部コミュニティデザイン学科4年の宮坂真耶です。社会福祉ゼミに所属しています。
今回は、わたしがコロナ禍でしてきた取り組みについてご紹介させていただきます。なにか、同年代の学生の気づきや刺激となれば幸いです。写真は,後ほど紹介する「学生応援きずなセット 食品配布会」の時の様子です。
所属や普段の活動等自己紹介
コロナ禍における取組紹介
6/13,7/4に「学生応援きずなセット 食品配布会」を企画・実行しました。コロナ禍でバイトが無くなったり仕送りが減ったりと、生活が苦しい状況の学生を食品で応援するために行いました。
対象は、第1回は宇都宮大学生、第2回は宇都宮市内の学生。あわせて約250名に食品配布を行うことができました。学生の現状を知るためのアンケート調査には、地域デザインセンターにご協力いただきました。
フードバンクを知っていますか?
わたしはフードバンクうつのみやでボランティアをしている縁があったため、スタッフやボランティアの仲間とともに今回の配布会を実行することができました。フードバンクに興味のある学生ともつながることができ嬉しかったです。
フードバンク活動とは、企業やご家庭において、まだ賞味期限はあるけれど、様々な理由により捨ててしまう食べ物を寄付していただき、その食品を困窮者へ無償で提供する活動です。
食品の配布会を行おうと思ったきっかけは、友人の「バイトがない」という言葉でした。大学生の多くはバイトで生活費を賄っており、なかには授業料を払っている人も。生活に直結するバイトが無くなると考えると、他人事とは思えませんでした。その頃ニュースで、他県の大学やフードバンクが学生対象に食品配布に乗り出しているのを知り、「自分の周りでもできそうだ」と考えました。
コロナ禍での食品配布は,フードバンク宇都宮の活動からはじまり、現在は栃木県内の5つのフードバンク団体が連携して実施する初の試みとなりました。足並みを揃えるのは非常に難しかったですが、その分今後に繋がる企画なのではないかと思っております。
新型コロナウイルスの影響により変わったこと
良い変化
換気の重要性が見直されたことです。宇都宮市にある商店街「オリオン通り」を歩くと、飲食店の多くは入り口が大きく開かれています。通りに机といすが並べられ、風に吹かれながら食べたり笑ったりしている風景はいいなあと思います。以前は、室内に入るとどこもエアコンで空調管理(ほとんどが過度に感じています)されていることに疑問がありました。
エアコンを切ると、節電はもちろん、自分のからだが心地よく感じる体温調節ができていると体感します。この季節だからできることかもしれませんが、これを機に不要な空調管理を見直すきっかけになれば、と感じます。
良くない変化
自分の生活の中に、他者が入り込みにくいことです。オンラインでのコミュニケーションが急速に進んでいます。
人とは画面越しで「会う」ことができていますが、実際に対面で人と話ができている学生はどれほどいるのでしょうか? オンラインでは偶然の出会いは少なく、自分で決められるものになってしまっています。
授業でたまたま出会った面白い先生や先輩、サークルの友人とのどうでもいいような話が、自分の刺激となっていました。
友人に話せばすっきりしていたようなささいなモヤモヤも、ひとりで抱え込むうちに大きくなって、生活に余裕がなくなってしまう。
物理的には離れていても心の距離は保てるような、コミュニケーションの工夫が必要だと感じます。
宇都宮大学や地域デザインセンターと
一緒に取組んでみたいこと
地域とのつながりがあることが、宇都宮大学や地域デザインセンターの魅力です。今だからできることを見つけ、地域と学生とのつながりを作りだしていきたいです。「大学」とは、「大学生」とは。大学と学生で、探っていけたらと思います。
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