中高の実技教科について思うこと

現在、高校生2人の母親だが、子どもたちが中学生だった頃から、実技教科について思っていることがある。

それは……

「先生方は、その教科を嫌いにさせようとしているのか?」ということ。

もちろん、そうではない先生もいらっしゃるだろうが、それは「当たり」であって、ほとんどの場合は違うのではないかな~というのが個人的な感想。

もちろん、「テスト」をやって「評価」をつけなければならない事情はあるだろう。

だけど、私に似て体育が苦手な我が子。中学時代、どうやったら体育の成績があがるのかと聞いてみたところ、

「その子なりの頑張りが認められれば評価します」とのこと。

そうだよね、相対評価ではなく、絶対評価の時代なんだもんね!と思いつつ、でも一応

「でも、足が遅かったり、泳ぎが得意じゃない子は、評価されないんですよね??」と確認するも、

「その子なりの頑張りが……(以下同)」

それを聞いて、3年間、完全なる自由参加の「夏休みの学校プール指導」に、塾の夏期講習の合間を縫ってフル参加。ほかにも、授業で使う道具出しや片付けなど、積極的に参加。授業の振り返り(感想)もぎっしり……と涙ぐましい努力。

でも……3年間ずっと通知表は「3」の評価。

「その子なりの頑張り」って、なんですか?

特に中学時代は、高校受験の「内申書」があるから、藁にも縋る思いでやってるんですよね。ましてや、うちの地域は、実技教科の内申換算点は、主要5教科の2倍!

5教科は、なんだかんだ、頑張って勉強してテストで良い点をとれば、それが評価につながるから、わかりやすいし、頑張りがいもある。(授業で反抗的な態度をとっていたり、提出物をシカトしたり、といったタイプではなく、フツーの子の場合)

それか、相対評価です!と言われてしまえば、あきらめもつく。だって、私より足の速い子、たくさんいるもんね、と……。

苦手な教科をがんばっているのに、成績が上がらない=認めてもらえない、というのでは、その教科を嫌いになってしまうと思うのですよ。

先生はあくまでも「その子なりの頑張りを……」と言っているのだから、私の頑張り、認めてもらえないんだ……となっちゃいますよね。

一例として体育を挙げましたが、音楽も、美術も、家庭科も……苦手だけど頑張っている子、たくさんいると思うのです。

そして、そういう教科は、本当は大人になっても、一生つきあっていけたら、人生が豊かなものになるものばかりだと思うのです。

運動を嫌いになったり、音楽を嫌いになったり……そういう子どもたちをつくるために、教師になったのですか?

実技教科は、本人の頑張りだけではどうにもならない部分もあります。だからこそ、「絶対評価なのに評価されない」無力感を、子どもたちに味わわせてほしくないなぁ。。。

逆に、ヘタでも、先生に「おっ、頑張ってるね」と認められた子は、その教科を好きになり、人生の楽しみが増えると思うんだけどなぁ。。。

必ずしも成績につながらなくても、「頑張りを認めてあげる」というのが、教師のとっても大事な役割なのではないかな、といつも思います。

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