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ミルクティーが飲みたかっただけなのに

不本意だが、ヤケドをした。指先を少しだけ。
ミルクティーが飲みたくて、マグカップにお湯とティーパックを入れてレンチン。取り出すときに思ったより勢いがついていたようで、あっつあつの紅茶がこぼれて人差し指がやられた。指先がブクブクと沸き立つような感覚。この感覚は気のせいかもしれないけれど、ハチャメチャに熱いのは気のせいじゃなかった。

さいわい、シンクの直ぐ側で負傷したので、すぐに流水で冷やす。水ぶくれにならないといいな、と左手の人差し指を冷やしつつ、右手でアツアツの紅茶に砂糖を入れようともがいてみて、諦めた。レンチンの間に砂糖と牛乳を準備しておく、なんて手際のいいことができる人間だったらヤケドなどしない。そういうことだ。

可能な限り冷やしたほうがいいとは知っていたけれど、いつまでも流水で冷やしていたら仕事に遅れる。事故が起きたのは朝だった。保冷剤を握りしめて出勤準備に取り掛かる。職場に着いたら外してみよう。きっと、その頃には冷え切っているはず。

なんて、思っていたけれど甘かった。保冷剤を置いて仕事をしていると指先がヒリヒリじんじん痛みだしてきた。こころなしか、紅茶を浴びたところが赤くなっている。冷やしたりなかった。半日くらい保冷剤とともに過ごすことを決めて、指先に保冷剤を巻きつける。作業がしにくいとか言ってられない。

昼過ぎには、保冷剤も常温になって指先の違和感もなくなっていた。とりあえず大丈夫そう。となったのが昨日の話。今日はすっかりヤケドをしたことを忘れそうなくらい何もなく過ごせている。一安心だ。さすがに明日いきなり水ぶくれになりました、とはならないと思っているのだけどフラグにならないことを祈るばかりである。

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