モーター2連対率の信ぴょう性について
前回のコラムでは「データの数値化表現に騙されてはいけない」という話をしました。
また、データを見る際は、数字を盲信するのではなく、「なぜそのような数値になるのか解釈していくことが重要」だということも付け加えています。
競艇においては、過去レースから情報を得るためにあらゆるものが数値化され、データとして提供されているので、その数値に騙されないようにも初心者のうちから情報を疑う習慣を持つことが良いと思います。
この点、データと一口に言っても様々なものがありますが、中でも出走表にも掲載される「モーター(ボート)2連対率」については、個人的には特にあてにならないものだと思っています。
実際に、複勝率50%超えのエンジンがあったとして、その通りに賭けてもまったくその通りにはならないですし、逆に20%未満のエンジンであっても、実際には結果として節間で30%以上の2連対率を残すこともあります。
そもそも、これまで誰が乗ってきたかの結果でもモーター2連対率は当然左右されます。
なので、例えば続けてA1級選手が乗れば数字は上がるし、反対に新人選手のような実力下位の選手が続けざま下がってしまいます。
そのうえ、選手自身の整備、整備士による中間整備や季節によっては温水パイプ装着であったり、転覆等によりモーター相場が激変することもあります。
実際のところ、モーター2連対率はレース結果に直結するほどの価値がないことが多く、そのデータを紐解いていったところで、その数字から予想に役立つ情報はほとんど得られないとさえ言えるかもしれません。
したがって、「モーター複勝率が◯◯%超だから買う(買わない)」といった判断は間違いであると言わざるを得ません。
たまに出てくる誰が乗っても好成績になるようなお化けモーターは例外ですが・・・
モーターの情報は予想のファクターとして重要ではありますが、データとして提供されるモーター2連対率の信頼性には特に疑問が残るので、現状ではデータに頼らず主観的な判断を重視すべきだと言えるでしょう。
一般的に、主観的な判断をしていくためにはレースリプレイを見てレース足を確認したり、展示航走を見て気配を確認していくことが必要となります。
▼展示の見方が分からない人はこちらの無料記事も参考にしてみてください。
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