はなぐもり 加藤未希
柿渋染めの服
縫製から染色までひとりで制作しています。
生地は上質なリネン。
染色液は伊自良大実柿の柿渋。
ムラ染めし、1枚1枚違う表情をした服。
柿渋で様々な色が出ることを皆様に知ってもらい、昔ながらの柿渋を身近なものに感じていただきたいと思っています。
はじめまして
私が扱っている柿渋は、世界でも岐阜県山県市伊自良地区にしかなく、飛騨・美濃伝統野菜でもある「伊自良大実柿」という柿から作られたものです。
半世紀前まで同地区ではこの柿渋の製造が盛んでしたが、化学塗料の発展により需要が減り衰退。そして近年、「伊自良大実柿」は生産者の高齢化・後継者不足・太陽光パネル化により柿自体の生産量が年々減少してきています。長い間地域の宝として親しまれてきたこの柿をなんとかして守るために、パートナーと一緒に放棄された柿畑を管理し、夏には地域住民・ボランティアの方々と協力して柿を収穫し、柿渋を作るため出荷しています。
そうして出来上がった柿渋を使って、柿渋染め作品の制作や染め体験、染色依頼の受入をしています。
ものづくりの相棒
世界で岐阜県山県市にしかない伊自良大実柿。
この柿がなかったら私のものづくりは始まりません。
ハマっています
100年地域で守られてきた伊自良大実柿の干し柿。
柿渋にもしますが、冬には干し柿にもなります。
軒先に吊された干し柿は、まるでオレンジのカーテンのような美しさ。工房で販売しているクリームチーズ入りの干し柿のお菓子は、年中食べられて絶品です。
美味しくて美味しくて、パクパク食べたいです(笑)。