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古荘美紀

満月皿

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写真の作品は一握りの原土を土練りしないで丸く薄く伸ばして、素地の土へ貼り付けています。一握りの土から豊かな表情が焼き出されます。土練りすると均一の色味に焼きあがります。

人が意図して作り出す”人工”ではなく、”自然”な模様。
そのままが美しい。
足元にある見逃してしまうような大事なことに、ふっと気づいてもらえたら嬉しい。

伊豆の土の模様 

土は美しい。土って不思議。
伊豆で自ら掘ったままの土。
クリーム色、ピンク、グレーなどの色の土。
ひと掘りの中に、白、茶、黒など色んな色の部分があります。

土を練らないで叩いて伸ばす
通常、陶芸は土練りをして粘土を使用します。
この伊豆の土も、土練りすると単なる赤土です。
土練りしないで薄くたたいて伸ばすと、土の色の違いがまだら模様になって伸びます。
紙くらいの薄さまで伸ばして、この状態でカットし、生の素地に貼り付けます。

埋もれていた記憶を焼きこむ
土を掘ったときの黒い部分白い部分が、自然な模様を焼きだしています。

何万年もかけて蓄積された成分の無意識な模様。
人が手をかけない、自然な美しい模様。
土の奥底にある美しい記憶を焼きだしています。

はじめまして

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クラフトフェアまつもとは2016年から毎年出展させていただいています。5月の新緑が美しい季節、あがたの森でたくさんと人たちと出会えることが、楽しみでした。今年は残念ながら中止となりましたが、また出展できたらいいなと願います。

松本は自然豊かな山に囲まれ、歴史と文化が息づいた、とても好きな町です。いつか東京から地方へ移住したいと思うのですが、松本は第一候補です。

原土

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ただただ、この伊豆で掘っている土が好きなのです。
土堀りへ行って持って帰った土のビニール袋をアトリエで開けると、土からエネルギーを感じます。
地層の中から無理やり連れていかれた土。
近くに存在していた植物、水、空気から私が引き裂いてしまった。
掘らせていただいた宝物。
ありがとうございます。最大限に美しさを表現するいいモノを作ります、と、こころに誓う。

そして、焼いたらどうなるのかと、ただただワクワクします。

野良猫マーシャとミーシャ

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近所の野良猫マーシャとミーシャに夢中です。
うちのマンションはペット禁止なので、同じマンションの何人もの人たちがご飯をあげて、みんなのアイドル。
緊急事態宣言のときは特に、私の癒しでした。

マーシャとミーシャは母娘なのか姉妹なのかはっきりしません。
マーシャは自分の意思がはっきりとした、とても魅力的な猫。
ミーシャはラブリーなとても単純な猫。

朝と夜、ご飯を上げるとかこつけて、撫でまくります。
マーシャはあまり来ないのですが、ミーシャは「おいで!」というとたまにうちの中へ遊びに来ます。思う存分なでなでごっこです(^^)/
うちの中で一緒に住みたいなあと思いますが、一日中何もできないかも…。