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MauA-舞和 - 滝本恭子

2つの世界

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模様と無地。カラフルとモノトーン。ウールとシルク。
シックな色合いも大好きだけど、陽気な色合いも捨てがたい。本当は「どちらかを選べば作品の世界観が統一されるのに……」といつも思います。でも、まだどれも選べない。グレーを織った次の日には、華やかな色合いを織りたくなります。シルクの滑らかさ、光沢も好きだけど、ウールの暖かさも、コットンの潔さも良いな…と。きっと私は、それぞれの世界を行ったり来たりしながら 揺らぎながら、作り続けていくのだろうと思います。白髪のおばあちゃんになったら、似合う色が変わるしね(笑)。

織との出会い-はじめまして-

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会社勤めをしていたのですが、首に巻くものが好きで「自分でも作ってみよう」とはじめてみたらどっぷり「織物の世界」にはまってしまいました。

織物の「経(たて)の糸、緯(よこ)の糸」が交差して作り出す色の世界がとても魅力的だと思います。同じ色でも、隣にある色によって明るく見えたり、落ち着いて見えたりと表情を変えるところも面白いと思います。

気づけば10年以上織っていると思います。きっとこれからも、ぐるぐる迷いながら「織」の世界を旅し続けるのだろうと思います。


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「杼(ひ)」という道具です。
布を織るとき、この道具に緯糸(よこいと)を巻いて経糸(たていと)の間を通していきます。1本の直線だった糸が交互に交わることで平面の布になっていく瞬間です。

思えばいつも握っている相棒。木の感触も心地よい。そういえば、夫の手よりも握っている時間が数百倍長いかも(笑)。

お家時間

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「お家の時間、家事の時間をいかに楽しむか」が最近のテーマです。
「草とり」はあまり楽しい作業ではないけれど、実のなった蔓(つる)を使ってリースを作ってみたり。庭にある蔓は「嫌だな…」と思うけど、リースにすると意外とかわいい(笑)。たくさん生えてくる雑草も染めてみようかな……。

この長いお家時間で作ったものも、そろそろ見てもらいたい!実際に触れてもらえる機会が再開されるよう願ってます。