見出し画像

【#28】 救い出すために(メッセージの断片集9)

アドヴェント第2週の主日礼拝(12/4)

 青い空の下、薄っすらと雪化粧した北見の街でした。峠を越えて車を運転して来られる方々がおられるので、冬の時期は無事に来られるように、無事に帰られるようにと祈るばかりです。1年に1度、この時期に歌うクリスマスキャロルを賛美しながら、心からの礼拝を捧げました。

▲ 2022年のクリスマスの案内です。

 礼拝後は、12/14に駅前で行うキャロリング、そして拡大SL会という名のリーダー会、洗礼準備講座、紋別で実習中の神学生からの報告の時などを持ちました。(以下は礼拝メッセージの断片集です)

▲ 画像をクリックすると250字のエッセンスを読むことができます。

アウトだと思うことの中にも

 日本中が沸き立っているサッカーW杯(今朝、クロアチアに負けてしまいましたね)。ドイツ戦、コスタリカ戦、スペイン戦と、勝ったり負けたりする中で、世間の評価は手のひらを返すように異なってきます。スペイン戦で注目されたのが、日本の勝ち越しゴールでした。ミリ単位でライン上にボールが残っていたとされましたが、見方によってはボールは完全にラインを割っているようにも見えます。

▲ 一方の見方だけだと、確かにラインを割っているように見えます。

 こちら側だけから見ていたら、確かに、明らかにボールアウトです。近くにいたら目撃証人のように言えるでしょうし、この映像しかなければ決定的証拠になるかもしれません。しかし上の角度から見ると、ぎりぎりボールはインしていたと判断されました。自分の立ち位置、自分の見方だけでは分からないことがあるということですね。

 私たちの感覚で言えば、「これはひどい」「アウトだ」「私はその場にいた目撃者だ!」、そう言えることがあるでしょう。しかし神の目から見ると、じつはそれはセーフなんだ、大丈夫なんだということがあるということです。最悪だと思っているところに、今まで見えなかった神の恵みが実はあるということです。そういうものを見させていただくアドヴェント・クリスマスとなりますように。

救い出すために

 北見駅でのクリスマスのイベントに、「メッセージカードでクリスマスツリーを飾ろう」というものがあるそうです。メッセージというよりも、中には「イケメン彼氏ができますように」などという願い事も多くあり、見た目も七夕の短冊のようになっているそうです。面白いですね。

 願いをかなえるということ以上に、私たちを救い出してくださる救い主が誕生された、それがクリスマスです。「救いの角」とザカリヤは歌いました。角はその動物の力が集まるところです。救いの角として誕生されたイエス・キリストには、私たちを救う力があるということです。救いの力でみなぎっているのです。

 私たちを縛るもの、自分ではどうすることもできないもの、不安や悩み、傷みや罪、様々な絡みつくものを解放してくださる救い主が誕生したのです。現実の生活の中で、本物の救いの力を持つお方が、私たちのために生まれた、それがクリスマスです。

 救い主を信じて見上げていく時、私たちの人生は恨みつらみや嘆き節やつぶやきではなく、主をほめたたえる賛美で満たされていくのです。

今日も主の恵みと慈しみが追いかけてくる1日でありますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?