見出し画像

【#12】 もっと長い目で見ていてください。

まさかや〜の購入ミス

 住んでいる地域が「やはり北の果てだなあ」と思うことの1つは、最寄り空港である女満別空港の航空券が高いということですね。同じ北海道でもドル箱路線(?)の千歳は別格としても、同じような規模の地方空港である函館、旭川、帯広、釧路と比べても高いのです。「はるばる来たぜ函館」よりも、さらに「はるばるかかる女満別」ですね。

 コロナ禍になって、飛行機に乗る機会がほとんど無くなりましたが、今年から少しずつ入ってきました。航空券をネットで購入し、マイルも貯まるクレジットカードですぐに支払いをしています。格安チケットを探して購入して安心していたところ、確認メールを見て驚きました。復路の日程を間違って購入していたのでした。格安で購入しているので、キャンセルをすると半額+手数料が必要です。しかも乗り継ぎをする2区間分・・・まさかや〜。

 変な汗をかきながら、ダメ元で航空会社に電話をしました。斯々然々(かくかくしかじか)と説明し、「無理を承知の上なのですが、私のミスです。何とかならないでしょうか」とすがるようにお願いしました。すると「先ほど購入されたばかりで、明らかに操作を誤られたと認められますので、対応させていただきます」との言葉をいただけたのでした。これで、我が家の大蔵大臣との平和も保たれることになり、ホッと一息つきました。

 生きている限り、多くのミスや失敗は付いて回るものでしょう。多くの方々に知らない間に迷惑をかけていることもあり、申し訳なさは尽きません。同時に、自分のミスや不注意が許され、カバーされる時、「申し訳なさ」と「ありがたさ」という思いが混じり合った思いになります。その自覚が強ければ強いほど、不注意にならないように自分を注意をしながら、同時に人のミスや失敗にも「優しさ」を示すことができるのでしょう。

ミセス・ツルーの言葉

 今日、北見で「われ弱ければ〜矢嶋楫子伝」が上映されます。梶子を真の教育者に育てたミセス・ツルーがどのように描かれているかを期待しています。ミッション・スクールの校長であるにも関わらず煙草をのむ梶子に、若い女教師たちは不満を口にし、なじりました。その度にミセス・ツルーは、同じ言葉を繰り返して教師たちをなだめました。「なじる」人を「なだめる」力は、本当の愛からくるものでしょう。

「許せないというのですね。でも、もしあなたがわたしを信じてくださるというのなら、もっと長い目で見ていてください。そして、神さまがどんなふうに矢嶋先生を導いてくださるか、楽しみに待っていてください」 
 ミセス・ツルーの声は優しさに満ちていた。

三浦綾子『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』

 さあ、明日は主日礼拝です。しかも明日は、函館ベテル・キリスト教会の宣教20周年記念礼拝を、函館・北見・紋別の三教会合同で捧げます。長い目で、それこそ永遠の眼差しで見つめてくださっている主なる神を心から仰ぎます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?