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自分が辛いときは、誰かを励ませ!

こんにちは。LINEのオープンチャット「コピーライティング戦略会議室」室長の夏目かをるです。
このたびオープンチャット参加者と一緒に、「今日一日元気になる言葉」という新しいコンテンツを作って、noteで共有することになりました。https://line.me/ti/g2/IwG29SxFcZmS6ucWGJAJNg

これまでの人生の中で、「あなたに影響を与えた元気になる言葉」と、その言葉にまつわるエピソードをnoteで紹介します。
オープンチャットの参加者から募った言葉とそのエピソードを、私が編集してnoteで紹介するこの企画は、賛同してくださったnoteの読者も参加できる仕組みも作りました。(今日一日元気になる言葉をオープンチャットから投稿のNさんのエッセイに続いてにインフォメーションしております)。この企画に応援したい方、ぜひ一緒に作っていきましょう。
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今日一日元気になる言葉 vol2 自分が辛いときは、誰かを励ませ!

オープンチャットに参加の投稿者Nさんは、フリーランスのシステムエンジニア(アラフィフ)です。今から10年以上前は35歳の会社員だったNさんは、キャリア的にも、まさに脂がのっている時期。月に複数件の案件を任されるようになったNさんは時間に追われていたものの、それなりに充実した日々を過ごしていたそうです。

「社内でも目立っており、他部署の人達からも様々な相談を受けたり、なにかあればNに相談しろって噂が他部署上がっていると耳にしました。正直、周りのことなんか気にする時間もなく、仕事に追われていたんです。
そんなある日、全社メールで、私の仕事の進め方についての悪口が送られてきたんです」

誰が一斉メールを送ったのか。おおよそのメドがついていたそうです。
でも、Nさんには、どうしてもわからなかったのです。その人がなぜ、そのような事をしたのか。なぜ、その人は自分を追いつめるのか。なぜ、なぜ、なぜ、と「なぜ」が、頭の中でぐるぐると旋回します。

「翌日から会社に行くのが嫌になりましたが、仕事は待ってくれません。
自分を奮い立たせ会社に行き、何食わぬ顔で業務を行っていました。
でも、明らかに落ち込んでいた顔をしていたんだと思います。何人かの同僚や先輩、後輩までもが声をかけてくれ、励ましてくれました」。周囲の思いやりに打たれたNさんは、気を取り直して、仕事に没頭す日々に戻ったのです。

「それから数ヶ月過ぎた頃に、経歴が素晴らしい新しい上司が入ってきました。周りの先輩方はどんどんすり寄っていきましたが、当時の私は上司が誰であろうと仕事は変わらないだろうと意気込んでいました。特別にひれ伏すこともなく、他の人と同じように接し、仕事に対する意見はもちろん、どんどん業務改善も提案。提案は取り下げられたり、採用されたりと、上司と私との間には、活発なやり取りが繰り返されていたのです。ところがそんな時にまた、全社メールで明らかに私の悪口が送られてきて……」

「なんでだ。俺が何をしたんだろう」。翌日仕事を休んだNさんは、週末に気持ちを切り替え、また月曜日から出社しようと決めました。そして月曜日の朝。いつもより早めに出社をすると、上司が先に席についていました。た。部屋には僕と上司だけ」。

「おぉ、Nおはよう」

「おはようございます。急に休んですいませんでした」

「あぁ、まぁ気にすんな。それと、細かいこともな。いいか、お前がやろうとしていることは間違ってない。私利私欲のためでもない。正当な事をする時、必ず邪魔が入るんだ。忘れんなよ」

「はい。でも、悔しいです。でもそれにしてもどうして、一斉メールなんか出すんだ」

すると上司はNさんに、こう切り替えしてきたのです。

「まぁな、じゃあこうしよう。お前は今、落ち込んでるだろ。そういう時こそ、誰かを励ませ。前にもあったんだってな。その時は周りが励ましてくれたろ。だから今、恩返しするんだよ」。

「え?そんなパワーないですよ」とNさん。すると上司は「お前、そんな貧弱じゃないだろ、できるよ。やってみろ!」。「はい。やってみます」。いつの間にか、Nさんは笑っていたそうです。

「それから何が変わったのかわかりません。ただ、以前より気持ちが明るくなり、周囲の雰囲気も良くなりました」
 そして全社一斉メールを送ったと思われた人は、いつの間にか辞めたそうです。

心が落ち込んでいる時にNさんが思い出すのは、「自分が辛いときは、誰かを励ませ!」という上司の言葉。周りで苦しんでいる人の助けになれると、自分もとても嬉しい」とNさんは締めくくってくれました。

「辛いときは誰かを励ます」。これは一種の「転換」という考え方ですね。どん底というマイナス状態にどっぷり漬かっている自分を、ひとまずその場所からワープ(移動)させる。ワープした先は、程度が異なるけど同じように落ちこんでいる人。落ちこんでいる気持ちがわかる(共感)から、自然に寄り添ううことができる。寄り添うと「励ます言葉」がすらすらと口から出てくる。すると、相手に喜ばれ、思わず嬉しくなると、いつの間にか、落ちこんでいる自分も救われていく。自分と同じようにつらい人を励ますことによって、自分も救われるものなのです。

こんなからくりを知っている上司は、とっても優秀です。そんな上司との出会いがきっと成長に繋がったことでしょう、ねえ、Nさん。


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夏目かをる プロフィール
コラムニスト、小説家、ライター。秋田県出身。立教大学文学部日本文学科卒。2万人以上のワーキングウーマンの仕事、恋愛、婚活、結婚を取材。女性目線のコラム「”賞味期限”が女を不機や嫌にする」(現代ビジネス)、「女が嫌いな女の現在地」(日刊ゲンダイ)などやWOWOW映画コラムも。ルポ「同窓会恋愛」(婦人公論)、「高学歴女性の貧困」(サンデー毎日)など。「戦略的に離婚しない女たち」(週刊朝日)などで夫婦問題にも言及。「33歳女の壁その後」(朝日新聞社telling)では40万以上のPVを獲得。2020年4月日刊SPAの記事でYahoo!ランキング総合第一位に。連載小説「眠れない夜」(WOMe)ランキング第一位。小説「ボディ・クラッシュ」(河出書房新社)、「季節はずれの恋」(講談社ムック本)など。2007年10万人に一人の難病・ギランバレー症候群を後遺症なしに完治。
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