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アメリカの車免許

アメリカは車社会です。都会に住まない限り、車が無いと移動できないに等しいです。

赴任直後どうする?

アメリカ赴任になった場合、生活を整えるための買い出しにも車が必要ですし、初日出勤するにも車が必要です。

車はリースしたり、社用車を借りする必要があります。免許は差し当たり国際免許で運転することになります。

もちろん左ハンドルの右車線なので、日本の真逆となります。幸い私の場合は、日本で免許は持っていたものの日本での運転経験はとても少なかったので、逆になれるのにはそこまで時間がかかりませんでした。道も広いし。

最初の難関

私の場合は社用車を借りたのですが、かなりガソリンが少ない状態で渡され、初日通勤の会社一往復でガソリンが無くなったマークが出てしまいました。ガソリンスタンドに行きますが、アメリカのガソリンスタンドは基本セルフであり、アメリカのガソリンタイプ表示は、レギュラー・ハイオク・軽油、という分け方ではなく、92/89/87という分け方。初見ではどれを押せばよいかわらかない。前任の駐在員の方に確認した結果「87で大丈夫」とのことで、これが日本でいうレギュラーらしい。数字はオクタン価というらしく、これでレギュラー、レギュラープラス、ハイオクという扱いになっている。

ちなみに、ディーゼル車用の軽油は緑色のボタンになっており、レギュラーガソリン車に間違って給油するとエンジンがぶっ壊れるので超ハイリスク。

免許の取得

国際免許も数か月から1年しか有効ではなく、私の行ったワシントン州では1か月しか有効ではないというルールになっているので、早急に現地の免許を取得する必要がありました。免許の取得には、

 ● 必要な書類の提出
 ● ペーパーテストの合格
 ● 実技試験の合格

の三点のみが必要であり、教習所の合格資格等も要りません。ペーパーテストは2008年当時の時点でも、ゲーセンのアーケードマシンのようなテストマシンがあり、画面で4択を選ぶだけのもので、多言語に対応していました。

必要な書類

人物の証明書にはレベルがあり、パスポートやビザ等が最もハイレベルな書類になります。ハイレベルな書類2つおよび銀行の明細の手紙で自分の住所が入っているものを持っていくことで住所の証明となり、免許の資格が得られます。

四択マシンテスト

勉強は、免許を発行するDOL (Department of Licensing)で無料でA5の冊子のようなものの多言語版が置いてあり、それで標識や交通ルール等を確認し、自身がついたら四択マシンに挑む形になります。

4択クイズを27問中21問正解すると、合格になります。日本の教習所の卒業検定や、試験場の引っ掛け試験に比べると圧倒的に楽です。21問正解した時点で合格扱いとなり、試験も中断されます。落ちた場合もその場で再試験させてくれたはずなので、安心です(笑)

4択マシンも多言語対応していたのですが、日本語版は翻訳が甘く、四択の絵を選ぶ問題があったのですが、問題文に「これは?」としか書いてない問題があり、「正しい右折方法をどれか選べ」という意味に勝手に解釈し「これや!」ということで無事正解できました(笑)

実技試験

実技試験は、実際の車での公道での試験になるのですが、なんと自分で車を持ち込まなければなりません(笑) 免許ないのにどうやって車持ち込むの?という話ですが、駐在員は国際免許が使えます。国際免許がない方々は、大体が家族や友人に乗せてきてもらい、その車をそのまま使うようです。

実技試験は減点方式で、隣に乗った試験官に指示された方に運転する試験で、車に乗った直後は駐車場で、ブレーキの反応速度の確認、ウインカーが壊れた場合のハンドシグナルの確認があります。あとは行動を指示された通り走行して、一時停止標識での一時停止、車が前後にいない場所での縦列駐車シミュレーションなどを指示されます。

減点方式なので、大きなミスがなければ簡単に合格できます。試験官は英語話者がほとんどで、日本話者の試験官も居たようですが、予約が埋まっていて長く時間がかかるので、私は英語の試験官を選択しました。聞き取れない指示もありましたが、多少の減点で済んだものと思います(笑)

免許取得

現地の免許が得られると、IDのためにパスポートや国際免許を携帯する必要もなくなり(一応ルール上外国人は携帯必要だが、必要な場面は限られる)、レストランやバーでお酒を頼むときに年齢確認に使えるので便利であり、あらゆる公的な場所でのIDカードになるため、とても便利です。

逆に国際免許で酒気帯び運転をした場合、警察が国際免許の処理を面倒がって酒気帯びを見逃してくれるような話もありましたが、真相のほどはわかりません(笑)

車の免許取得しない場合も、ペーパーテスト、実技試験なしで、運転免許機能無しのIDカードを発行はしてくれます。

一つ注意点としては、アメリカの運転免許は州ごとに管理されており、引っ越した場合は、免許をその州のものに変更する必要があります。更新が遅れて警察に捕まると、罰金が科せられます。

一部の州の運転免許は日本の試験場に持っていくと、日本での運転免許に書き換えてくれるものがあるので、日本の教習場および試験場試験をすっ飛ばして、免許を得ることもできますので、短期でも該当する州に住む場合で日本で免許を持っていなかった場合は、裏技的なルートになります。

まとめ

 ● アメリカに来るときは初日から乗るつもりで来るべし
 ● アメリカの免許取得はハードルが低い
 ● 免許取得するとIDとして便利

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