マガジンのカバー画像

yumetuna妄想レビュー

57
妄想レビューでは、この世に存在しない様々なコンテンツを私の完全な妄想でレビューしています。映画、本、音楽、そして商品など様々なジャンルの中から、パッと思いついた作品を載せているも…
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

【妄想レビュー】 BOOK『アリストテレスとテレスコピック』

全編手書きの小説『アリストテレスとテレスコピック』のコミカライズ版。 原作を意識したのか無視したのか、全編文字フォントだけで描かれた漫画は、読みにくさを忘れさせる意欲作だ。 小説版は作者が文字をすべて手書きで書いて、そのまま出版したものだった。作者の字の汚さやインクの滲みやかすれもあり、とても読みにくかったが、善意の第三者がテキスト起こしをし、ウィキペディアに投稿したため初めて内容が理解できたという読者が多くいた。 そしてこのコミカライズ版は、絵を文字フォントだけで描いた

【妄想レビュー】 BOOK 『4歳になる前にすべき7つのこと』

4歳になる前にすべき7つのこと 著:久保暇佐比郎 出版社:カラピー出版  帯には「あなたがまだ3歳なら間に合います。2歳ならぜんぜんオッケーです」とある。いったい何に間に合うのか、ぜんぜんオッケーなのかは書かれていない。  著者の久保暇 佐比郎(くぼひま さひろう)は現在47歳ということだが、あとがきで、 「この本のアイデアは、私が4歳の誕生日を迎える2日前に突然ひらめいた」と言っている。  なぜ今になって本にすることになったのかについては、 「テキストとしてまとめるのに

【妄想レビュー】 MUSIC『踊る白男』やばいタンクトップ屋さん

太鼓担当の男性がタンクトップを前後逆に着て、突然踊り出す。 踊っている間は太鼓を一切叩かない。狂気と乱舞、そしてお客さんの怒号が混じり合う、官能のライブアルバム(踊っているかは分からない)。 レーベル : 洋服レコード CD : 3,493円 ※妄想レビュー:この世に存在しない様々なコンテンツを完全な妄想でレビューしています。

【妄想レビュー】 MUSIC『多人数』大人数

メンバーが総勢88人のパンクロックバンド、大人数のメジャーファーストアルバム。ライブはお客さんがステージに上がり、メンバーが客席で演奏するらしい(今のろころお客さんが少ないから大丈夫)。メンバーのうち、62人がボーカル。1小節ごとにボーカルが変わる斬新パンクロックだ。 レーベル:おひとりさまミュージック CD:1,944円 ※妄想レビュー:この世に存在しない様々なコンテンツを完全な妄想でレビューしています。

【妄想レビュー】 FOOD 『新たな名古屋めし』を提案

 名古屋めしは、すでに全国で知られている。味噌煮込みうどん、ひつまぶし、天むす、味噌カツ。あんかけパスタや小倉トーストなどもグルメの方ならご存知であろう。そんな名古屋めしに新しい一品を提案しようとしているのが、料理研究家の玖保マアサさんだ。 「名古屋に来たのはつい2ヶ月前なんですが、すぐに名古屋めしにはまってしまって。自分でも何か作ってみたいと思ったのです」  数多い名古屋めしのなんとすべての要素をなんらか盛り込んでいるというその料理について彼女は話す。 「見た目はまだ改良が

【妄想レビュー】 CINEMA 『ウオウオ・ウォー』

(ストーリー) 誰の顔を見ても魚に見えてしまうウオウオ病にかかってしまった高校生のマサルは、やがて自分の姿まで魚に見えるようになり、水族館で生きていくことを決めて修行の旅に出る。 旅先で、自分が宇宙人だと知り、自分の星を目指すが、その星は深刻な問題をかかえていた。 『ウオウオ・ウォー』〜魚顔の高校生が地球を救う日がやってくる〜  マーサ・ツーボイの初監督作品を、公開前にいち早く見た。  相手の顔が魚に見えてしまうウオウオ病にかかってしまった高校生

【妄想レビュー】 BOOK 『朝帰りが夜になって』

 ミステリー小説を読む時に気をつけなくてはいけないのは、なにかの拍子に、本の最後の方のページを開いて、うっかり犯人が分かってしまうことである。次々と起こる事件に、その都度疑われる人たち。ハラハラドキドキの展開が、そのうっかりで台無しになってしまう。  その点『朝帰りが夜になって』は、そんな心配はないから安心して読んでいただきたい。なぜなら、犯人はすぐに分かってしまうからである。最初のページを開くと、その瞬間エンディングの崖の上でうなだれる犯人が「自分が犯人です」と探偵に