Salesforce社のM&A戦略・グローバル戦略を大解剖? |日替わりnote #08/10
2021年7月9日(金)、CPO協会主催のオンラインイベント「PRODUCT LEADERS 2021」を開催します。イベント当日に向けて、合計10本のnoteをCPO協会のメンバーが日替わりで投稿します。8日目の今回は、株式会社ビズリーチ 執行役員の古野が担当します。
「PRODUCT LEADERS 2021」参加登録はこちらhttps://japancpo.org/lp/product-leaders-2021/
自己紹介
こんにちは。日本CPO協会理事の古野と申します。2015年に株式会社ビズリーチにプロダクトマネージャとして参画後、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」のプロダクト責任者、マーケティング責任者を経て、現在はBtoB SaaSプロダクトである人財活用プラットホーム「HRMOS(ハーモス)」の事業責任者をしております。
私はプロダクトを軸足にキャリアを積んできましたが、他の理事の皆さんと違ってCPOというポジションではなくSaaSビジネスというプロダクトを中核にした事業の責任者という役割でCPO協会に参画しています。
事業責任者という立場として、プロダクト組織だけでなく、マーケティング、セールス、カスタマーサクセスと、事業づくりに関わるあらゆる機能・組織を管掌していることもあり、バリューチェーン全体やビジネスプロセスのつながりを意識した意思決定を行うことが多いです。ソフトウェア事業においては、プロダクトが当然主役です。しかし、プロダクトのことだけを考えた意思決定では事業成長につながりません。バリューチェーン全体としてどのような価値を顧客に提供できるのか?を考えることが非常に重要だと感じる日々です。
そういった意味で、今回のイベント、特に私が担当するセッションとても興味深いテーマでした。
セッション紹介「プロダクト戦略におけるストラテジー」について
私が担当するのは、Salesforce社のVP of StrategyであるDivya Ashok氏のセッション「プロダクト戦略におけるストラテジー」です。
Salesforceといえばソフトウェア企業としてもはや説明不要のリーディングカンパニーですが、積極的にM&Aを行いプラットフォームを拡大していることでも知られています。2019年にBIツールで知られるTableauを157億ドルで買収したのが、みなさんも記憶に新しいのではないでしょうか。
このセッションでは、
・Salesforce社がどんな考えで買収戦略を進めているのか?
・自社にもプロダクト組織がある中で、何を自社でつくり、何を買うのか?
・ロードマップをどうやって統合していくのか?
・買収後の統合プロセスであるPMI(Post Merger Integration)ではプロダクトチームは何をやるのか?
・グローバル展開における重要な考え方とは?
・組織におけるEqualityやDiversity & Inclusionについて
といった、普段メディアなどでも語られることの少ない具体的なテーマについて掘り下げて語っています。
自社が積極的にM&Aという手段をとっていない企業の方も、自社のプロダクトがサードパーティとどう戦略的に組んでいくべきか?やグローバル展開をどう進めるか?という視点で聴いても非常に興味深い内容になっていると思います。
また個人的には、組織における「働きがいのある会社」ランキングの常連であるSalesforce社がどのような組織文化を築いているのか、EqualityやDiversity & Inclusionの捉え方についても語られていて、気づきと学びが多かったです。
こんな方に聴いてほしい!
M&Aを積極的に活用している企業の方はもちろん、グローバル展開を検討している企業・マルチプロダクト展開している企業における経営者やプロダクトマネージャの方に特にオススメです。これらのテーマはおそらくほぼ全てのソフトウェア企業が成長する中で悩み、通っていく道だと思います。
私も、これらのテーマにチャレンジする1人として、皆様とともに学びを深められるセッションにできるよう頑張ります。ぜひ一緒にディスカッションを楽しみ、学びあいましょう!