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Salesforce JapanのPMチーム立ち上げを経験した私が、日本CPO協会を設立した理由|日替わりnote #01/10

2021年7月9日(金)、CPO協会主催のオンラインイベント「PRODUCT LEADERS 2021」を開催します。イベント当日に向けて、合計10本のnoteをCPO協会のメンバーが日替わりで投稿します。初日の今回は代表理事のKen Wakamatsuが担当します。 

「PRODUCT LEADERS 2021」参加登録はこちらhttps://japancpo.org/lp/product-leaders-2021/

自己紹介〜Salesforce JapanでのPMチーム立ち上げ〜

こんにちは、CPO協会代表理事のKen Wakamatsuです。株式会社metrolyでCEO/CPOを務めています。私のことをはじめて知る方もいると思いますので、まずは簡単に自己紹介させてください。

私は日系米国人としてアメリカで生まれ育ちました。カリフォルニア大学を卒業後、Macromediaにエンジニアとして入社。その後、Kodak、Adobe、Ciscoなど、20年以上SaaSのサービスを中心にアプリケーションの開発に携わり、キャリアの途中でエンジニアからプロダクトマネジャーに転向しました。2016年からは、Salsforce本社から日本支社に出向し、プロダクトマネジャーの責任者としてSalesforce Japan初のプロダクトマネジメントチームを立ちあげました。現在は、株式会社metrolyのCEO/CPOとして、カレンダーを
もっとスマートにするビジネスアプリを開発しています。

今回は、CPO協会を発足した背景と、7月9日に開催するオンラインイベント「PRODUCT LEADERS 2021」についてお話します。

なぜ日本CPO協会を立ち上げたのか

私は、2016年にSalesforce Japanに出向して来日しました。当時、世界のマーケットと比較すると日本ではソフトウェアプロダクト(以下プロダクト)が売れていなかったので、その理由をつきとめ、日本でSalesforceの認知度と理解度を上げるのが私のミッションでした。その頃に比べて日本国内のプロダクトの裾野は大きく広がり、SaaSやeコマースの成功事例が作られてきましたが、それに比例して日本のプロダクトづくりが抱える課題がより鮮明になってきたと感じています。その課題とは、プロダクト人材の重要性に対する理解の不足と情報の不足です。

日本には優秀なエンジニアやデザイナーがたくさんいますが、その能力をプロダクトづくりに適切に生かすためにはプロダクトの設計者が必要です。設計者とは、CPO(Chief-Product Officer)であり、VPoP(VP of Product)であり、 PdM(プロダクトマネージャー)です。アメリカでは、エンジニア7人〜8人に対してPdMが1人ついていたり、CTOやCFOと同様にCPOが設置されたりすることがスタンダードですが、日本ではその設計者のパーセンテージが海外のスタンダードに比べてとても少ないのです。

世界に通用するサービスを生み出すための条件の一つは、CPOやPdMが事業部の戦略や目標、ユーザーのニーズといった複数の要素をプロダクトに落とし込み、自分たちがユーザーに届ける価値とはなにかを考え抜くことだと思います。
数年前と比べ、日本でもプロダクトは広く受け入れられるようになってきましたが、プロダクトを提供する企業側の課題として「プロダクトをリードする人材の重要性」に対する理解が深まってこなかったように感じています。前述の通り、グローバルで通用するサービスを生み出すためには、エンジニアやデザイナーの能力を生かしながら、グローバルのベストプラクティスを理解して、プロダクト全体を設計しリードする人材がチームに必要です。そして、それができる人材を増やすためには、海外や国内の先進企業におけるプロダクトづくりのノウハウや具体的な事例を学ぶ必要がありますが、日本でそういった情報を得ることは難しいのが現状なのです。

その課題に対して、私がこれまで得た経験や学びを還元することができないか。そんなことを考えていたとき、SansanのCPO 大津さんに出会いました。彼も日本のプロダクトをグローバルで通用するものにしていくためにプロダクト開発に関する生きた情報を得ることが必要だと感じていました。
日本に海外の知見や事例を届け、プロダクトづくりに関わる人々がアイディアを交換できる場を設けることで 日本のプロダクトを世界で戦える水準に引き上げるようなサポートがしたい。そんな思いから、気持ちを同じくする日本のプロダクトリーダーたちにも参画してもらい、日本CPO協会を立ちあげることにしました。

「PRODUCT LEADERS 2021」の開催準備

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<「PRODUCT LEADERS 2021」で放映するインタビュー動画の一部>

海外のプロダクトづくりの情報を届けるために、協会発足当初から目指していた活動の一つがイベント開催です。今回の登壇者の多くは私がシリコンバレーで一緒に働いた同僚で、イベントを企画するにあたって声をかけたところ私たちの思いに賛同して快諾してくれました。

「PRODUCT LEADERS 2021」では、Salesforce共同創業者のParker Harris氏によるSpecial Message、「Confluence」のGMを務めたPratima Arora氏のKeynoteをはじめ、Salesforce、Adobe、Imgur、ServiceNow、Acceldata、QualtricsのCPO /PdMによるオリジナルセッションをお届けします。
協会発足から約7ヶ月、CPO協会初のイベントにこのような素晴らしい方々が協力してくれ、とても嬉しく思います。

全部で7つあるGuest Sessionは、事前に収録したプロダクトリーダーへのインタビューと、CPO協会の理事によるトークセッションの二部構成になっています。プロダクトリーダーへのインタビューは着々と進んでおり、非常に手応えを感じる内容ばかりです。日本のプロダクトづくりに携わる皆さんに早く届けたい気持ちで現在編集に取り組んでます。ぜひ楽しみにしていてください。

日本のプロダクトづくりに貢献したい

私の幼少期には、ニンテンドーやソニーといった日本のハードウェアがいつも身近にあり、日本に憧れと誇りを感じたことを覚えています。CPO協会の活動を通して、自分の経験を還元し日本のプロダクトづくりに少しでも貢献することができたらと願っています。

最後に

CPO協会は非営利団体として運営しており、このイベントはたくさんの人に支えられてようやくここまでの形にすることができました。初めての挑戦で、手探りで準備を進めていることもあり、応援してくださる方がいることが私たちの大きな励みになります。協会では個人の方・法人様からの寄付受付ページを開設しました。今回応援の気持ちを寄せてくださった方は、イベント内でスペシャルサンクスとして紹介させていただくことを企画しています。

一人でも多くの方に「PRODUCT LEADERS 2021」を成功させるチームに加わってもらえたらとても嬉しいです。ぜひ一緒に日本のプロダクトづくりを盛り上げていきましょう。

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「PRODUCT LEADERS 2021」参加登録はこちらhttps://japancpo.org/lp/product-leaders-2021/

<CPO協会の参考記事>


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