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日本のプロダクト組織にPMMは必要?|日替わりnote #07/10

2021年7月9日(金)、CPO協会主催のオンラインイベント「PRODUCT LEADERS 2021」を開催します。イベント当日に向けて、合計10本のnoteをCPO協会のメンバーが日替わりで投稿します。7日目の今回は、株式会社SmartHR 執行役員 VP of Productの安達が担当します。

「PRODUCT LEADERS 2021」参加登録はこちらhttps://japancpo.org/lp/product-leaders-2021/

こんにちは、CPO協会理事の安達です。普段はSmartHRでPMの責任者をしております。

この記事では「PRODUCT LEADERS 2021」で私が担当するセッションの紹介と、おまけ(蛇足?)として、私自身がPMとPMMの関係について考えていることをお話していきたいと思います。

セッションの紹介

私が担当するセッションは『BtoBにおけるPdMとPMMの役割と連携』と題しまして、Saleceforceでプロダクトマーケティングを経験後、現在はプロダクトマネジメントのシニアマネージャーを務めるTerrence Tseさんにお話をうかがいます。

セッションの構成は、まず日本CPO協会代表理事のKenさんがTerrenceさんにインタビューした映像を見ていただき、さらにその内容について私とKenさんで対談していきます。
KenさんもSalesforceでPMやPMMをされていたご経験があるので、かなり具体的なお話が聞けるのではないかと思います。
もちろん当日の参加者からの質問も積極的に取り上げていきたいと思いますので、どうぞお気軽にご参加ください。

皆さまに先立ってインタビュー映像を見せてもらいましたので、アジェンダの一部をご紹介します。

- コーポレートマーケティングとプロダクトマーケティングの違い
- 複数プロダクトのマーケティングに一貫性を持たせるためには?
- プロダクトマーケーターの役割とKPI
- PMとPMMの関係

プロダクト開発やマーケティングに関わる人には、なかなか気になる内容になっているのではと思います。
また、これらは基本的にSalesforce社の話なのですが、文化の異なる日本のプロダクト組織にも適用できる部分はあるのか?といったあたりにも切り込んでいます。お楽しみに。

PMとPMMの関係で思うこと

私の所属するSmartHRでは、2年ほど前からPMM組織を置いています。
国内では比較的早い時期の試みだったこともあり、社外の方からPMMについて質問をいただくことも多いのですが、特にPMの方からよく訊かれるのが「PMMがいることでPMの守備範囲が狭くなり、やりがいが減ってしまうのではないか?」というような質問です。

やりがいというのは個人の価値観に深く根差したものなので、ひとくくりに何が正しいとは言えません。
ただ、私がひとりのPMとしてお伝えできることがあるとすれば、それは「優れたPMMと協業するのは、優れたエンジニアやデザイナーと協業するのと同じように楽しい」ということです。

また、分業することでコミュニケーションコストが増えるのではないか?というのもよく訊かれますが、むしろ伝達や議論の過程で情報が整理され、プロダクトの質が高まることの方が多いように思います。
コミュニケーションはコストではなく、価値を生み出すプロセスにもなるのです。

歴史を振り返れば、人類は専門化と分業によって発展してきました。例えばビルや橋のような複雑な構造物は、分業なしに作ることはできません。
PMやCPOにしてもまだ歴史の浅い職業であり、今後さらに細分化が進んでいくことになるでしょう。

今回のセッションが、プロダクトマーケティングが専門の職能として認知され、広まっていく一助となればいいなと思っております。

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