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20-21Season 第2節 vs Manchester United

試合前状況整理

 グアイタのビッグセーブなどでクリーンシートを達成したセインツ戦から1週間、パレスはミッドウィークにカラバオカップでチェリーズとのPK戦を演じ10−11で敗れて迎えた一戦だった。一方のユナイテッドはセビージャと8/16までヨーロッパリーグを戦っていた影響で1ヶ月ぶりの公式戦となった。

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 こちらが今節のフォーメーション。ダンが木曜日の練習で負傷をし、代わりに怪我から復帰したサコが左CBのスタメンを務めた。しかし、当のサコも練習に復帰したのがセインツ戦の翌日で、チェリーズ戦も後半の30分のみのプレーにとどまるなど不安要素となった。また、ダンを含めPVA、トムキンス、ケーヒル、リーデヴァルト、ファーガソン、ベンテケ、ウィッカムの8人が負傷で試合に間に合わないという状況だった。

戦評

結果から言うと周知の通り大金星をあげた試合となった。スコアは3−1。7分タウンゼント、74分.85分ザハのゴールで完勝。内容そのものも時間帯により守備の仕方を使い分け、相手の状況の変化に対しても対応力の高さを見せることができた。

まずは、7分のタウンゼントのカウンターによって生まれたゴールだが、アシストをしたシュラップとタウンゼントは褒められて当然だ。加えて相手サイドバックのフォスメンサーを引っ張り、シュラップのランニングコースを作り出したアイェウの動きは流石の一言だ。アイェウは開始直後から最終ラインに積極的にプレスをかけるなどハードワークをいとわない姿勢はさすがといったところだろう。

続いてはザハの2ゴールだが、74分のPKは様々な意見もある上にルールの厳格化が起こしてしまった不運で、状況が違えばパレスに起こってもおかしくなかった為これ以上の言及は避ける。85分のザハのゴールは本当に大きかった。80分にファンデベークのゴールにより1点差に迫られ、なおも攻勢をかけられている中で試合を決定づけるゴールとなった。ここではエゼが見事だった。ドリブルで持ち上がりミッチェルにパスを出した後にポジションを斜め下に下げることでファンデベークを引っ張りパスコースを作り出した。ドリブルやプレースキックの精度もだが、オフザボールの動きにも今後は注目していきたい。

最後は守備陣だ。ユナイテッドが1ヶ月ぶりの公式戦ということもあってか前節とは違い、キックオフ直後に前線から激しくプレスをかけた。ここで活きたのはザハとアイェウで実際に5分にデヘアのパスミスを誘っている。また、4−4−2のブロックを敷いた時の肝となったのは前節同様にインサイドハーフとサイドバックだ。中央での縦パスを警戒しつつ、サイドに追いやる二人のマッカは懸念をしていたサイドチェンジにもうまくスライドをすることで対応できていた。サイドバックの二人は1列前の二人と可変的にポジションを動かしながら強力なウイングを封じ込めることに成功していた。不安材料のサコは怪我明けを全く感じさせることなくフィジカル、スピード共に充実していて、今後を期待させる内容だった。

次節に向けて

次節は曲がりなりにも首位決戦となるエバートン戦だ。守備の要となるマティッチ、ワンビサカを欠いたユナイテッドとは違い、アンカーにアラン、さらにはハメス、アンドレ・ゴメス、ドゥクレと充実した中盤はどの選手も警戒すべきだ。またカルヴァート・ルーインも昨シーズンから結果を残しているなど攻撃組織に申し分は無い。付け入る隙があるとするならばサイドバックだろう。ディニュとコールマンはもちろん優秀な選手だが、2戦ともにサイドバックの裏を取り得点につなげた好調なパレスのサイドハーフならば次節にも十分な期待を抱けるだろう。

個人的MOM

最後に個人的に感じたMOMを上げていこうと思う。今節のザハのように満場一致の選手をあげても面白く無い為、毎回斜に構えてやっていく。今回のMOMはミッチェルだ。先制点のシュラップへの起点となり、ジェームズとグリーンウッドという売り出し中の若手を封じ、プレミア初アシストで決勝点をお膳立てする活躍はMOMにふさわしい。PVAが怪我から復帰してもミッチェルとの兼ね合いも含めて左SBのポジション争いは激しくなるだろう。

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