クリスタルパレス ローンウォッチ
長らく放置していたnote、稼働させようと思います。
普段アカデミーを見ているということもあり、パレスの若手選手のことはある程度知っているつもりです。
そこで今回から定期的に、パレスから各クラブにローンに出ている選手の動向を紹介する記事を月一程度で配信しようと考えています。
ぜひお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
GK Owen Goodman 20歳 (4部 コルチェスター・ユナイテッド)
27試合 46失点 クリーンシート4 1アシスト
レギュラーポジションを掴み、U-20イングランド代表に招集された期間以外はほぼゴールマウスを守っている。
46失点は多く映るかもしれないが、守備が崩壊気味のコルチェスターにおいて130本近くのシュートを浴び、セーブ数87、セーブ率65.4%は立派な数字。
今後もレギュラーとして活躍するだろう。
DF Kofi Balmer 23歳(3部ポートヴェイル→4部AFCウィンブルドン)
13試合 0ゴール0アシスト
9月に加入以降3バックの真ん中として得意のロングフィードで貢献していたバルマー。しかし10月末にハムストリングを負傷して以降、1ヶ月で復帰したものの彼に用意されていた椅子は無かった。
今回の移籍市場でAFCウィンブルドンへローンスイッチ。早速デビュー戦でクリーンシートでの勝利に貢献。
心機一転飛躍を狙う。
DF Sean Grehan 20歳 (3部 カーライル・ユナイテッド)
1試合 0ゴール0アシスト
ビルドアップとカバー能力に長けるCBがついにプロキャリアをスタートさせる。選んだ先はJKゴードン、プランチが修行をした、パレスと蜜月の関係のカーライル・ユナイテッド。
昨シーズンはJKゴードンがプレーオフ進出、昇格に貢献するも今シーズンは残留圏と勝ち点差10をつけられての最下位と低迷している。
守備が崩壊している模様だが最終ラインを統率し、救世主となれるか。
DF Tayo Adaramola 20歳 (ベルギー1部 RWDモレンビーク)
3試合 0ゴール0アシスト
アカデミーでやり残したことはもう無い。足りないものはプロ経験のみだ。一昨年のコヴェントリーシティで経験した屈辱の1ヶ月で戦力外、ローンバックの傷も癒えた。
1月からは祖国の同胞、オブライエンが昇格に導いたクラブで初のプロキャリアを歩む。デビュー戦から早速快速ドリブルを披露しサポーターの心にその名を刻んだ模様。
来夏以降の戦力になるべく、この半年で経験を積む。
MF Malachi Boateng 21歳 (スコットランド1部 ダンディーFC)
22試合 0ゴール1アシスト
昨シーズン古豪クイーンズパークを昇格まであと一歩のところまで導いたボアテング。今シーズンはカテゴリーを一つ上げ、主力として活躍している。
中盤での守備強度は相変わらずな模様で、ボランチ、インサイドハーフと与えられた役割を淡々とこなす様はまさに職人。
Spotv nowで活躍している様子を見ることができる数少ないローニーのうちの1人だ。
MF Killian Phillips (3部 ウィコム→スコットランド1部 アバーディーン)
29試合 2ゴール0アシスト
ピッチ上で闘志を全面に出すその姿はどのクラブ、どのサポーターからも受け入れられる。それはウィコムでも同じだったが、求められていた圧倒的な働きをすることはできなかった。
イングランドのサポーターに惜しまれつつも、仕事場をスコットランドに移し、自分の価値を示す。
CBから10番までどこでもできる熱き男はブリテン島で2番目に北に位置する都市で逆襲を誓う。
MF Malcolm Ebiowei 20歳(ベルギー1部 RWDモレンビーク)
1試合 0ゴール1アシスト
2022年の夏、オリーセの早期ステップアップを懸念して獲得したアタッカーも成長の場を与えられることなくずるずると1年半を消費してしまった。
昨年の冬にハルシティにレンタルされた際も、今シーズンの初めオリーセが離脱していた頃も負傷で試合にまともに絡むことができず、歯痒い時を過ごした。
その鬱憤を晴らすかのようにモレンビークでは途中投入でのデビュー後、即アシストを記録。左利きのアタッカーとして最大のライバルのラク-サキに負けぬよう、存在感を発揮する。
MF Scott Banks 22歳 (ドイツ2部 セントパウリ)
2試合 0ゴール0アシスト
本来なら飛躍の年になるはずだった。現在チームは首位に立ちブンデスリーガ昇格まっしぐら。しかも今シーズン無敗という圧倒ぶり。その躍進を魔法の左足で支えるはずだった。
しかし、わずか2試合出場したところで前十字靭帯を負傷。復帰は5月上旬を見込んでいるが、シーズンを丸々棒に振ってしまった。
FKの技術をはじめとしたシュート精度、クロスの精度などはピカイチ。
こんなところでは終わっていられない。
FW Luke Plange 21歳 (3部 カーライルユナイテッド→ローンバック)
25試合 2ゴール0アシスト
正念場を迎えている。2021−22の冬の移籍市場でパレスに加わり、そのシーズンはダービーにレンタルされていたことはご存知の通りだろうが、そこも含めてローン先で78試合5ゴールは当初の期待からすると物足りない。
確かに、純粋な9番タイプというよりシャドウなど1.5列目を最も得意とし、ウインガーというタイプでも無いため、プレーの幅は広くなくローン先の戦術が合わなかったという擁護もできる。とは言ったものの、ダービー時代の鮮烈さからは大きくかけ離れてしまっている現状だ。
U-21では圧倒的な実力は見せている。この半年で己を見つめ直し、輝きを取り戻す。
FW John-Kymani Gordon 20歳 (3部 ケンブリッジ・ユナイテッド→4部 AFCウィンブルドン)
17試合 0ゴール1アシスト
昨年カーライル・ユナイテッドの昇格に大きく貢献したが、今シーズンは3部で躓いてしまい、試合前会見で監督に「ピッチに立つに相応しい人間しか起用しない」とまで言われてしまった。
しかし、この1月でローンスイッチ。カテゴリーこそ一つ下げたものの、4−4−2の左で着実に出番を得ると、初スタメン初アシストと結果を残した。
自信を取り戻すシーズン後半になる。
FW Ademola Ola-Adebomi 19歳 (3部 バートンアルビオン)
2試合 0ゴール0アシスト
大型点取り屋がついにプロの扉を開く。初のプロの舞台が3部なのはクラブの期待の表れ。
U-21ではシーズン折り返しの時点ですでに13ゴール。月間最優秀選手も獲得するなどこれ以上ない活躍を見せた。
U-16まではずっとアキンワレの控えだったことを考えるとこの3年での成長速度がとてつもなく、今後の伸び代にも大いに期待できるのではないだろうか。
決定力と高さを武器に初めてのプロの舞台をまずは楽しんでほしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?