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CPAP(シーパップ)の不快な結露を防止する5つの方法! 加温チューブのメリットも解説

「鼻や口が乾燥する!」
「乾燥しすぎて痛い!」

…そんなCPAP(シーパップ)の治療で起こりがちな乾燥による不快感や痛みにお悩みならぜひ試していただきたいのが、加湿機能

とってもメリットが大きい加湿機能ですが、使うことで新たに生じる問題があります。

それが、チューブ内の「結露」
鼻に結露の水がかかって目が覚めた経験がある方は多いのではないでしょうか。
そこで、今回は冬に起こりがちなCPAPチューブの結露対策についてまとめてみました!

▽「CPAPの加湿器って何?」「使ってない!」という方はこちらをチェック!

そもそもCPAPの結露はなぜ起こる?

まずは、結露が生じるメカニズムを簡単におさらいしましょう。

 加湿チャンバーの水が加熱されて温まり、水蒸気が発生する。同時にCPAP装置内の空気も温められる。
 温まることでより水蒸気を保持できるようになった空気が、水蒸気と共にチューブに送り込まれる。
 チューブを通過中に、チューブ内の温かい空気が、チューブの外の冷たい空気で冷やされる。
 空気が保持できる水蒸気の量が減り、一部の水蒸気が液体に戻る。

以上のようなメカニズムでチューブ内に結露が発生します。つまり、室温が下がる冬こそ結露対策が必要ということになります。

では、さっそく結露の対策方法をご説明していきます!

CPAPの結露対策-5つの方法

CPAPの結露対策① 加湿レベルを下げる

機種によって加湿調整機能はさまざまですが、基本的には加湿レベルの設定は「自動」でOK

ただ、結露がひどいときは手動で少し加湿レベルを下げてみても良いでしょう。加湿レベルの調整だけで、かなり結露がましになることもあります。

一気に加湿レベルを下げると鼻や口が乾いてしまうので、毎晩ちょっとずつ設定を変えて自分にピッタリな湿度を探すのがコツ。

季節によっても湿度が変わるので、普段は自動にしておいて、冬だけ手動で調整というやり方でも良いかもしれません。

CPAPの結露対策② 室温を上げる

結露が生じる原因は、チューブの中と外の温度差が大きいこと。つまり、室温を上げてチューブ内の温度に近づければ結露は多少ましになる、と考えられます。

とはいえ、電気代や環境への影響などなどいろいろ気になるかもしれません。可能な範囲でお試しください。もちろん、上記1の加湿レベルの調整と同時に行うのでもOKです。

CPAPの結露対策③ CPAPを頭より下に設置する

チューブ内の水分が、顔の方ではなく、CPAP装置の方に流れるように、CPAP装置を枕の高さより少し下に設置してみましょう。

特にコストもかからないので、ベッド周りのスペースに余裕がある方におすすめ。もちろん、その他の方法と併用も可能です。

CPAPの結露対策④ チューブラップでチューブを保温する

チューブラップは、チューブを保温できる筒状の布製のアイテムです。これをチューブ全体にかぶせて使用します。

チューブに布団をかぶせて保温する方法もありますが、個人的には、かなり寝返りが打ちにくくなり、眠りが浅くなりました。

チューブラップなら布団の外にチューブを出せるので、ある程度自由に動き回ることができます。

チューブラップを選ぶ際のポイントは、お手持ちのチューブの長さや太さに合うか、また断熱性に優れた素材かどうかという点です。CPAPメーカーによる純正品のほか、サードパーティのアイテムもあります。

CPAPの結露対策⑤ 加温チューブを使う

そして、一番おすすめの方法がこちら。加温チューブです!

▽ 結露防止にオススメ!【レスメドAirSense10用】

加温チューブとは、チューブに発熱するコイルが組み込まれており、チューブ内の空気を温められるアイテムです。保温ではなく加温ができるので、室温がかなり低くても結露を防止できます

また、チューブラップ同様、寝返りをよく打つ方におすすめです。

加温チューブを使う3つのメリット

では、最後に加温チューブを使うメリットについてご説明します。

加温チューブのメリット① 結露を防止しつつ加湿できる

当然ながら、まずは結露を防止できるというメリットがあります。

心地よく湿った空気を結露なしで呼吸して一晩中ぐっすり眠れる幸せ。
加温チューブが快適な眠りを取り戻してくれます。

加温チューブのメリット② CPAP装置の機能をフル活用できる

ResMed(レスメド)やPhilips(フィリップス)などCPAPの大手メーカーは、各CPAP装置に対応した加温チューブを開発していて、機能もさまざま。

例えばResMedのCPAP装置AirSense(エアセンス)10の場合、専用の加温チューブについているセンサーが室内の湿度や空気を感知

この専用の加温チューブを接続することによって、Climate Controlという温度と湿度の細かい設定ができる本体装置の機能 を使えるようになります。

▽ 湿度と温度を細かく調整できるオールマイティなAirSense10

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AirSense10のような高度な加温加湿機能を備えたCPAP装置は、加温チューブと一緒に使って初めてその底力を発揮するといえるでしょう。

特に、花粉症や鼻炎などで鼻の粘膜が弱い方には、細かい設定ができる加湿機能はかなりおすすめです。

加温チューブのメリット③ 水がたまらないので衛生的

チューブ内で結露が起こると、衛生的にもやっかいです。
チューブ内がいつも湿っていると、カビにとって居心地の良い環境になってしまうからです。

加温チューブを使うことで結露が防止できると、カビが生えにくい状態をキープできます。

水不要の加湿器という選択肢も‐AirMiniとは?

最後にご紹介したいのが、水を使わない加湿機能を搭載した世界最小クラスのCPAP装置、AirMini(エアミニ)という選択肢。

水を使わないAirMiniだからこそのメリットは、以下のようにいろいろあります。

・水を入れるチャンバーがないのでお手入れがラク
精製水が不要
・水を使わないので結露やカビを気にしなくて良い
飛行機の機内など不安定な場所でも加湿機能を使用できる

軽量小型のAirMiniは、移動時の携帯用として便利なのはもちろん、毎日の使用にも十分な機能を兼ね備えています。

詳しくはAirMiniのコラムをご参照ください。

▽ 大人気の小型CPAP装置。結露の心配不要の水無し加湿機能は旅行にも便利!

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さいごに

以上、加温チューブのメリットなどについてご説明してみました。

加湿器を使いつつ結露対策を行うことで、冬でも快適にCPAPを使用できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください!

CPAP LABで取り扱いのない加温チューブなど気になるアイテムがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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