スープキッチン@歌舞伎町/10代向け炊き出しのご報告 | CPAO通信 No.02
2021年11月19日発行
CPAO通信 [Child Poverty Action Osaka Journal] No. 02
CPAOが現在サポートするコロナ禍の子どもたちを取り巻く状況をお伝えしたいと、月1回のメルマガ「CPAO通信」を再開しました。
noteではバックナンバーを掲載していきます。
今回は、10月に行った歌舞伎町での炊き出しのご報告と、ルポライター・杉山春さんとCPAO徳丸との対談を掲載しました。
これからも子どもたちの笑顔のために、しんどい状況にある親子の生活が少しでも安定するよう、引き続き現場の様子をお伝えしていきたいと思います。
1.子ども・若者アウトリーチ&サポート プロジェクト 第2回 レポート
執筆者:徳丸 ゆき子
前回のレポートでお伝えしましたが、コロナによるステイホームの影響で、昨年(2020年)春から子ども・若者の家出、非行相談、サポート対応が増えています。家出は被害者にも加害者にもなりえ、子どもたちは危険な状況にさらされることになります。
ヒリヒリする様な状況に置かれている子どもたちが、私たちが発信することで危険にさらされることを避けるため、全く何の発信もせずにこの1年半ほどサポートを続けてきました。
ネットやSNSの活用で、簡単に人とつながれてしまう状態ですから、現在もそれらを危惧しながら、みなさまへご報告をお届けしています。
サポートと並行して立ち上げ準備を行ってきた結果、この度、本格的にCPAOのプロジェクトとして、大阪と東京でアウトリーチ型のサポートを実施することになりました。
できることは少ないながらも、『まずは、ごはん!』のCPAO。
彼らにごはんの提供を通じたアウトリーチ活動を行い、関わりをつくることから始めることにしました。
方針が決まったこともあり、これから少しずつ、心ある方々にご報告していこうと思います。
その第一弾として、10月30日土曜日に、歌舞伎町で10代向けの炊き出しをってきました。大阪からCPAOのスタッフと、東京の支援者でもあるボランティアの方々で、総勢10名による実施です。
炊き出しメニューはハロウィンに合わせて、カボチャや野菜たっぷりのミネストローネと、ソーセージとツナコーンの2種類のホットドッグを用意しました。
CPAO WORKS(CPAOの就労サポート事業)に参加するお母さん方が、温かく栄養のある美味しいものを食べさせたいと、大量の買い出しから食材カットに調理まで、100食分を子どもたちに用意してくださいました。
現地でキッチンカーをオープンさせ声掛けを行うと、13〜19歳の子たちが集まりました。グミや、コンビニのから揚げしか食べてない、1日食べない日もあるという子たちが、野菜たっぷりのスープやホットドッグを、「美味しい」と言ってたくさんおかわりしてくれました。
ハロウィン仕様にしたお菓子の詰め合わせや、ボランティアの方から差し入れのホッカイロも喜んでくれました。
「別の場所にいる子たちにも食べさせたい」と集まった子から言われ、子どもたちと一緒に歩いてその場まで持って行くシーンもありました。
様々な、ひどい、辛い状況に置かれている話しをしてくれた子もいました。
私たちは、毎月1回『まずは、ごはん!』から関わり、ニーズを聞き取りながら、今後もサポートを続けていきたいと考えています。
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