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この夏、《中高生の家出・非行》を追って見えてきたもの | CPAO通信 No.01

2021年10月11日発行
CPAO通信 [Child Poverty Action Osaka Journal] No. 01

CPAOが現在サポートするコロナ禍の子どもたちを取り巻く状況をお伝えしたいと、月1回のメルマガ「CPAO通信」を再開しました。
noteではバックナンバーを掲載していきます。

コロナ禍を受け日々厳しくなる現状について現場の声をお伝えし、少しでも何か感じ取っていただければ幸いです。

子ども・若者アウトリーチ&サポート 新プロジェクト 第1回 レポート 

執筆者:徳丸ゆき子

メディアによる報道でご存じかと思いますが、コロナ禍の影響で、子どもの虐待通報件数や、小中高生の自殺者数が増加しています。2020年の上半期で、昨年の自殺者数を上回るペースです。
現在CPAOでも、この報道で取り上げられる、しんどさを抱える子どもたちへの対応に日々追われています。
中でも特に気がかりになのが《中高生の家出・非行》問題です。

緊急事態宣言などの影響があり、臨時休校やステイホームの積み重ねが吹き出したように、家での居場所がない子どもや若者たちの家出が相次いでいます。子どもの支援に関わる関係者の中でも、同様の事態が発生していると聞きました。
家出をする子どもたちはSNSでつながり、自分の居場所を求めて、そして同じような問題を抱える仲間たちを目指して、一定の場所へと地方から上京する様子が社会現象化しているように見えました。

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