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「おうち銀行」のはじめかた -その1:通帳をつくろう

 拙著「お金にふりまわされず生きようぜ!」から面白いプロジェクトが始まりました。
 それが「おうち銀行」です。
 小学生のお子さんがいる方、ちょいとお話をお聞きください。

「おうち銀行」とは?

 「おうち銀行」とは子どものお金を親が預かる家庭内の仮想銀行です。
 子どもが預金者、親が銀行の頭取となり、預金にはちゃんと金利をつけてあげます。
 「おうち銀行」のねらいは3つあります。

 ①子どもに「お金の管理する大切さ」を教えること
 ②子どもに金利(複利効果)について教えること
 ③親子でお金について話すきっかけをつくること

 このプロジェクトのキッカケは、私がTBSラジオ・アシタノカレッジに出演した際、リスナーから届いた質問です。
 「子どものお年玉をどう管理させればいいか?」という質問に対して私は「親が家庭内銀行をつくって預かればいいのでは?」とお答えしました。

 これに対して放送後ただちに反応があり、「すばらしいアイデアです、やりましょう!」とすぐ話がまとまりました。

「こづかい帳」より「おうち銀行」

 実は私、児童向けマネー本「お金にふりまわされず生きようぜ!」の執筆に当たり、子どもたちへ「こづかい帳をつけよう」とメッセージを送るつもりでした。
 しかし、多数の親子に取材した結果として、小学生に「こづかい帳」をつけさせるのは至難のワザだとわかりました。最近の子は「こづかい帳」の存在すら知りません。「それって何?」と怪訝な顔をしています。

 そんな子たちにこづかい帳をつけさせるのは無理というもの。でも、だからといってこれを放置しては、お金を大切に扱うことや会計の基本について学ぶ機会を失ってしまいます。
 だったら「こづかい帳」より「おうち銀行」のほうがいいのではないか?と思ったわけです。
 ムダ遣いせず、おうち銀行に預金をすれば「金利」がもらえる。
 こうなればきっと「ムダ遣いせず預けよう」と思うし、しかも複利効果でお金が増えていくことを通じて「金利とは何か?」を学ぶことができます。

銀行通帳をつくってみよう

 出版社が「おうち銀行通帳」のPDFを作成してくれました。
 こちらのページで「おうち銀行通帳」PDFをダウンロードして、コンビニのカラープリンターで印刷してください。「つくり方」を見ながら親子でチョキチョキすれば、かわいい通帳がすぐつくれます。その通帳にお子さんと頭取(親)の名前を書けば、これだけで完成です。
 https://www.iwasakishoten.co.jp/special/contents/80261/1364/
金利は自由に決めていいですが、できれば「10%」つけてあげてください。そうすれば金利の複利効果を実感できることでしょう。

 最近、小中高の学習指導要領が改訂され、「金融教育」が学校教育に導入されています。たしかに電子マネーが広がる今の世の中、「お金」について早いうちから学んでおくのは大切。
 私はこれまでビジネスマン向けに会計を教えてきましたが、これからは子どもたちへも「お金・会計の大切さ」を伝えていきたいと思います。

現在「おうち銀行」を試しつつ、金利の計算や金利をつけるタイミングなどの情報交換をおこなう有志グループをfacebookにつくりました。
 「おうち銀行」に興味のある方はどなたでも歓迎しますので、参加したい方は私のfacebookアカウントまで友だち申請してください(おうち銀行参加希望とメッセージお願いします)。  https://www.facebook.com/yasuhiro816/

 こちらのnoteでも使い方情報を随時アップして行きますので、どうぞ参考にしてください。

追記(2022/2/23):PDFプリントアウト、セブンイレブンではうまく印刷されないことがあるようです。ローソン、ファミリーマートでは大丈夫です。

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