見直ししたくないよね?

20年8月短答までは、財務会計論の計算を解くときに見直しの時間を設けていましたが、問題を取捨選択した上で、なお間に合わない状況でした。そのため、さらに時間を捻出するために削れるのは、消去法的に見直しという手続しか残されていなかったのです。

そこで、いかに最後の10〜15分を使って見直しする必要を無くす、すなわち1周目に出た答えをそのまま最終回答として提出できる心持ちを作れるかについて、色々試した結果良さげだったものを残します。

従って、解くべき問題を解いても時間が余る方は見直しを行うことを推奨します。あくまで時間が足りん!どうやって捻出しよう!と困っている方向けです。

前提
・中学数学ではテスト前に予想問題作って欲しい友達に配っちゃうくらい数学が好き
・電卓は利き手でスピードはゆっくりめ
・インプットは下書きをガッチリ固めるなどはやる


方法
①答練の受け方
CPAの短対で勉強しており、網羅生はばっちりの教材だった自分にとって、「答練=実験」でした。
何を実験していたかというと、「"時間制約"がある中で"初見"の問題を見直しをしないで解いたら計算過程のどこでどんなミスを起こすのか」についてです。自分を知るということですかね。ミスをどんどん分解していった方が対応策も具体的になり効果的ですので、ああーミスっちゃったーで終わるのはやめてください。

時間制約により起こるミスは、転記ミスや電卓の打ちミスが挙げられますが、これは超短期記憶の欠如によるものが考えられるので鍛えるしかないですね。自分はあまりないミスでした。

初見により起こるミスは、猪突猛進に進めて行き止まる、条件の見落とし、作問者のひっかけにやられる(落とし穴に落ちる)ことが挙げられます。初見じゃなくてもひっかかる(同じ落とし穴に何度も落ちる)方は、アウトプットではなくインプットの方に問題があるので覚えましょう。僕はコンサマに書いてました。②に繋がります。

また、答練で試験時間中に見直しをしないことによる利点は、1周目の集中力が上がることと、答練後に復習するとき、精度が落ちないことです。
2つとも人によるのかもしれませんが、僕の場合、最後の時間に見直しをする前提だと"どうせあとで見直すし…"と1周目の集中力が落ちるし、見直しした結果間違いを発見し正解できた場合、答練後の復習が疎かになってしまうからです。初見で間違えていたにも関わらず。
そのため、見直しはしないぞというプレッシャーをかけていました。
①は②のための土台づくりだと思ってください。

②家⇄自習室の往復で…
この時間、めちゃ大事です。自習室行ってない人は散歩中に置き換えてください。
僕は、この時間に頭の中で財務会計論の問題を作っていました。前提で記載した通り、中学生時代問題を作るのが好きで、その作ってる最中に理解が深まった経験から会計士試験の勉強においてもやっていました。
(講師の方が普段めちゃ勉強してるわけでもないのに(推測)解けちゃうのは、答練を作っているからじゃないかなと考えています。)

ただ、問題を作るには条件が必要ですよね。これはインプットです。全論点盛り込む必要はなく、必要最低限の問題を作る上での条件を、どこの数値を出すために必要かを含めて覚えてもらえればいいです。その際に、自分が答練で間違えた論点なんかをひっかけでいれておけば、脳内でアウトプットしながらインプットもできて一石二鳥ですね。インプットは下書きだけじゃありませんよ!(完全なる持論)
家に帰ってから、思い浮かべた条件で問題が作れるかは確認してくださいね!

これをすることにより、答練でのミスを復習できる他、初見の問題を見たときに、する前と比べ条件を読むのが苦痛じゃなくなり、問題文を脳に落とし込むのも早くなります(時短)。ひっかけというのは典型的な書き方からちょっとズレた表現をしてますから、典型的な表現が脳内にあれば、ひっかけにも気づき、そこに不安を抱きながら解くこともなく、見直しからおさらばです。


③電卓を叩くとき
電卓を叩くのが速い人は難しいかもしれませんが、割引計算等無限小数になる計算以外は脳死で電卓を叩くのではなく、暗算しながら行うことで同時二重チェックを行い(時短)、検算する必要もなく、これが実質の見直しになっていたのかなと思います。脳死している無駄な時間を暗算に使う、そう、それはまさに二毛作をしているかのような(間違ってたらすまん)。

①〜③をまとめると、
・自分のミスの傾向を自覚
・歩きながら脳内で問題作成 ←1番重要!
・試験中脳死の時間を無くす
これらができれば、電卓を叩くのが遅い僕でも解くべき問題を時間通りに解いて、最後マークシートのミスがないかを念入りに確認する時間はありました。

上記の方法は腐るほど絶望と向き合うので大変かもしれませんが、試験に落ちる絶望よりはマシなので、本番の10〜15分を捻出したい方は検討していただければなと思います。

見直しをしないでも、解いた問題数=正解数になったとき訓練成功です!

根本の解いた問題数を増やすには知識が必要なので、合格者の勉強法を参考にしてください。
本記事ではあくまでも、正解数を解いた問題数に一致させる作戦ですので履き違えのないようにお願いします。


おまけ
ミスの種類は受験生が経験し得るパターンをほぼ網羅してるはずなので、克服の仕方などもお伝えできると思います。論文直前期ではありますが、Twitterはちょくちょく見るので聞いていただいてもいいですし、論文後ならほぼリアルタイムで返事できると思います。

①において、僕は時間制約によるミスがあまりなかったため、答練のうち何回かを時間度外視で解くこともあれば、初見によるミスが減った頃には、解答を見ながら解くというのもやりました。(もちろん提出はしてません笑)
これが役に立ったのかは正直わかりませんが、補足的な情報で載っけておきますね。

「自分にとっては当たり前だけど世に出してみたら普通じゃない」ということが意外とあり、今回の内容はそれを期待して書いていますが、もし普通だったらごめんなさい。

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