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【チーズの学校】4限目:外国語②

それではさっそく解答を見てみましょう。

つづり字と発音(カタカナ)の関係性の特徴をつかむことが大事です。

【フランス語】

①<e>の後ろに子音が2つ続く場合、子音で終わる単語の直前の<e>、そして<é><è><ê>だけは「エ」と読み、他の<e>は発音しないので表記は「ウ段」か「オ段」で書かれる。

Camembert カマンベール Comté コン Mimolette ミモ

Roquefort ロッフォール Brie ブリ

例外が2つあるのがEpoissesで、最初のEは本来はÉで大文字にはアクセント記号が省略できるというルールがあるのでややこしいですね。さらに最後のeも後に子音で終わってるからエポワセになるように思うかもしれませんがesで終わるとeを読まないというルールなんです。

②<e>以外にも「エ」と読む母音がある。フランス語では母音がつながったものを一つの母音として発音するものがいくつかあります。例えば、<ai><ei>は「エ」、<ou>は「ウ」、<eu>は弱い「ウ」、<au><eau>は「オ」になります。

Sainte-Maure de Touraine サント・モール・ド・トゥーレー

③語末の子音は発音しない、ただし一部の<c><r><f><l>は除く。

Camembert カマンベール Roquefort ロックフォール

Chavignol シャヴィニョール Munster マンステー

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①③のルールを頭に入れておくと、「サン・~」はSaint、「サント・~」はSainteと判別できますね。

ちなみにTête de Moineなどの三角お屋根のアクサンシルコンフレックス(êやâなど)はラテン語などの語源に由来するもので、直後にあったsが省略された証であることが多いです。もともとはtêteもラテン語でtesteだったとか。お馴染みの例でいえば、forêt(英語のforest)、hôpital(英語のhospital)でしょうか。sがなくなってるのがわかりますね。ちょっとこの話は高級でした(;'∀')

【イタリア語】

高校の時、音楽の授業でイタリアやドイツの歌を原語のまま歌ってた記憶があるのですが、その時、先生がイタリア語はローマ字読みそのままだ、と言っていたんです。たしかに、フランス語もある程度つづり字と発音の規則性が高いですが、イタリア語はもっとシンプルでつづり字も覚えやすそうです。

Parmigiano Reggiano パルミジャーノ・レッジャーノ

Pecorino Romano ペコリーノ・ロマーノ

注意点はひとつだけ、あげておくとすると、

●日本で一般的に言うチーズ名には小さい「ッ」が脱落していることが多い。

Mozzarella ○モッツァレッラ ×モッツァレラ

Caciocavallo ○カチョカヴァッロ ×カチョカバロ

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イタリア語の多くの名詞が男性名詞は<-o>で終わり、女性名詞が<-a>で終わり、それに付く形容詞などはそれに沿った形になります。

Pecorino Romano ×Romana

Mozzarella di Bufala  ×Bufalo

【スイス】

スイスにスイス語なんてありません。地域によってフランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語が話されます。したがってチーズ名もそれぞれの地域によって違い、西部フランス語圏のグリュイエールやテット・ド・モワンヌやレティヴァはフランス語、スプリンツやエメンターラー(フランス語でエマンタル)やアッペンツェラーはドイツ語になります。語尾に<-er>が付くのが多いようですね。

【イギリス】

英語なのでさほど問題なさそうですが、ひとつだけ、イギリスの地名、チーズ名でやっかいなのをあげておきます。

Red Leicester レッド・レスター

Single Gloucester シングル・グロスター

いや、なんでこうなるのかさっぱりわかりません(;´Д`)、まあ出題されることはまれだと思いますので番外編ということで…

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