2020年度チーズプロフェッショナル呼称認定試験 二次試験
二次試験合格者が発表されました。
合格された皆さんおめでとうございます。これからは自分もチーズを楽しみながら、チーズを楽しませる=チーズ普及の使命をもって頑張ってください。CP合格が終わりでなくて、CP合格が始まりです!
さて、来年の受験生のために、二次試験解答例を作りました。(例によって有料エリアです)今年はC.P.A.は解答を出さない方針のようなので、こちらをご活用ください。
大問1:カマンベールチーズに関する問題
難易度:普通
書くことは多いですが、内容的にはCPならば出来て当然のものです。最低熟成期間、重量、MG/ES・・・難しいですか?教本の全てのチーズのこれは覚えなくてもいいですが、カマンベール・ド・ノルマンディくらいは覚えておきましょうよ。
5)は普通に考えればAを選ぶのが無難でしょうが、シーンや理由を説明できればBだって間違いではないと採点されると思います。
大問2:エメンターラーに関する問題
難易度:普通~やや難
まず、チーズ名大丈夫ですか?ドイツ語でエメンターラーです。ちなみにフランス産のだとエマンタルになります。「エメンタール」で正解になるかどうかはわかりませんので、ここは確実にエメンターラーと書きましょう。
サイズについてはなかなかイメージがつきそうにないかと思いますがあとの問題は易しめでした。
大問3:シュレッドチーズの表示に関する問題
難易度:難
私の予想問題こそ外れまくってて申し訳ないですが、チーズの販売のところ、表示に関する問題は近年頻出テーマだと前にも言いました。
今回問われている内容はテキストのチーズの販売のところではなく、巻末のp240~241の「公正競争規約施行規則」の第13条特定表示事項のところにありますのでぜひ熟読しておいてください。
この表示のことについては私も今一度調べてから説明する機会を作りたいとは思っています。それほどに最近の頻出項目ですから。
商品名またはそれ以外のところで「特定のチーズ名(例えばゴーダ)」「原産国名(例えばフランス)」「原産地名(例えば北海道)」を表示するときにそのチーズを何%使っているのか?表示はどうすべきか?の決まりがややこしいので押さえておいてください。
大問4:チーズの売価に関する問題
難易度:易
新傾向の問題でしたね。でも、これは販売の現場の人には超サービス問題です。ですが、チーズ専門店であれば逆に扱わなさそうなチーズ(豪産チェダー、グラナパダーノ、ダナブルー、LLカマン)もあるのでやはり、予想問題のところでも言いましたが、スーパーのチーズは見ておく必要があるわけです。
それぞれのチーズの単位が違うことを見落とさないようにしてください。特にサント・モール・ド・トゥーレーヌは1本なので約250gです。シェーヴルは全般的に高いということを自分が買うときに認識していれば大丈夫でしょう。
大問5:フードロス対策に関する問題
難易度:易
ま、小難しそうな記述問題やなぁ~と嘆く前に問題をよく見てください。家庭でチーズの廃棄を減らすためにCPとして皆で実行していきたい具体的な工夫、つまりお客さんに自分が持ってるチーズ活用ネタを提案するとしたら何があるよ?ってこと。カンタンでしょ?
最後の記述はもう少し手ごたえのあるやつ(COVID-19関連、UKのEU離脱関連とか)が来るかと思っていたんですが、・・・うーん(笑)
総括として、
大問1と2はまあテイスティングはなかったといえCP試験として標準的な問題、大問3は重箱の隅的知識が必要だけど近年の頻出テーマ、4と5はチーズの現場にいる人には大サービスだけど、チーズ愛好家だったら割と容易に答えられるもの、でした。
↓に解答例を販売いたします。特に赤字で「解答例」と書いてあるものは、これだけが正解、というわけではありません。
ここから先は
¥ 750
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?