で、チーズプロフェッショナル認定試験ってどんな出題傾向があるの?

世の中の他の試験には、大問ごとにほぼ毎年決まった出題形式が出されます。

センター試験英語だったら大問①は発音とアクセント…TOEICだったらPart1は写真描写問題4択…仏検2級だったら大問①は前置詞問題…

はっきり言っちゃいます!

チーズプロフェッショナル認定試験にそんな毎年変わらない出題形式なんてありません!←おい!(;'∀')

とは言え、過去問をやらない意味はまったくありません。毎年2月くらいになったら、大型書店のワイン・飲料に関する書籍のコーナーに、

『ワインとグルメの資格と教室20xx』

…が発売されますので、必ず入手してくださいね。

過去問をやる意味はどんな試験でも、①出題傾向・形式を知る、出題者の求めるものを知る、②本番と同じ物量を本番と同じ時間で練習できる、ことです。形式は毎年少しづつ変わっても、傾向や出題者の求めるものを知ることはできます。

とは言ってみたものの、よく出る出題形式、よく問われる出題内容、はもちろんあります。ここからは主に一次試験について話します。

【よく出る出題形式】

・正誤訂正問題(2019年大問①)

これは確認したところで2011年から毎年出題されていて、だいたい大問①に置かれていることが多い問題です。下線部が正しければ○、間違っていれば×にしてさらに正しい語句を書く問題です。歴史、乳、製造、各国チーズ、販売、料理など幅広く出題されています。

これは盲点ですが、他の大問にとりあげられることが少ない国のチーズ(スイス、イギリス、スペイン、ポルトガル、ドイツなど)が数問入っていることがあります。配点は公表されていないのでわかりませんが、フランスやイタリア以外もしっかり学んでおくことが必要なのではないでしょうか?過去にはプロセスチーズをドイツ語でなんというか?Sbrinzの風味の由来に関する菌、Tête de Moine製造所のISO基準、Emmentalerと似た製造のMaasdamやJarlsbergについて、など細かいところからも出題されています。

【よく問われる出題内容】

いろいろありますのでいくつか箇条でピックアップしますと…

・製造チャート(2017大問①、2016大問④、2016≪二次≫大問⑤、2015大問④、2013大問④)…近年よく出題されていますし、これは想像ですが配点も高かったり、全部答えられないと点がもらえないような、そういう配点の可能性もあります。

・輸入チーズラベル(主にフランス)

・日本の小売店で販売するための一括表示ラベル…これは、「種類別」の表示や、原材料から推測するチーズ名、添加物とその表示の仕方、アレルギー、表示しないでよいもの(乳酸菌やレンネットなど)といった販売の現場では必ず知っておかなければいけない内容が多岐にわたり出題されます。

・チーズ名の原語表記…チーズの品揃えが良いスーパーに売ってある欧州チーズくらいが出題されるかされないかの境界線だと思います。言語で言うと、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、オランダ語、デンマーク語あたりになるでしょうか。まずは前回話したチーズ検定のテキストに載っているチーズは全て原語で書けるようになりましょう。

・栄養成分などの表やグラフ、そしてMG(脂肪分)の計算

・ある飲み物と原産地名称保護チーズとのペアリング≪二次試験≫…基本は飲み物が提示されていて、それに合うチーズとその理由を記述するものですが、逆のパターンもまれにあります。そしてその飲み物はワインとは限りませんよ。過去に常温の辛口日本酒や淡色ラガータイプのビール、なんて問題も出ています。飲み物とチーズの相性については前々回に紹介した本がとてもわかりやすいです。ワイン以外も載っていますよ。

・チーズの切り方≪二次試験≫…はっきり言っていいですか?私たち、チーズの販売やサービスの仕事をしている者なら、サービス問題です(;´∀`)。つまり、チーズを切りましょう(笑)それしか対策はありません。チーズのカットは教科書通りになんていきません。チーズの表皮や生地のテクスチャは千差万別なのですから。

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出題内容というわけではありませんが、教本の範囲に限らず、チーズにまつわるいろんなトッピックが出題されます。特に長文論述の問題になると付け焼刃ははがれやすい、つまり日頃からチーズに関するアンテナを張っておきましょう!

C.P.A.のホームページはチェックしてますか?いろんな連載もあります。またC.P.A.通信も同様です。C.P.A.だけでなくチーズ生産者やチーズショップや海外チーズメーカーなど、facebookやインスタグラムなどいろんな情報を普段から得るようにしていきましょう。

どうせ・・・スマホ見るでしょ?いつも(笑)。

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