仲間外れ&共通項問題の解き方
なかなか過去問データ入力が進みませんが^^;、前々回同様、今回も出題形式別対策をやっていきたいと思います。
今回は2010〜2011年の過去問から仲間外れを選んでそれ以外の共通項目を答える問題です。最近は見ない形式かもしれませんが、復習がてらやってみてください。
○ひとつだけ違う形状/それ以外に共通する形状の特徴は?
ーMaroilles
ーPavé d'Auge
ーQuartirolo Lombardo
ーArzúa-Ulloa
○ひとつだけ違う凝固剤/それ以外に共通する凝固剤は?
ーQueso de la Serena
ーManchego
ーQueijo Azeitão
ーQueijo Serra da Estrela
○ひとつだけ違う生産地域/それ以外に共通する地域
ーSpressa delle Giudicarie
ーLaguiole
ーAllgäuer Bergkäse
ーRaclette
○ひとつだけ違う製法/それ以外に共通する製法
ーLaguiole
ーFourme de Montbrison
ーCheddar
ーMimolette
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解答解説
○Arzúa-Ulloa/その他は角盤型(直方体)
❔Pavé d'Augeって何?Arzúa-Ulloa覚えてない(・_・;)
👉パヴェ・ドージュを知らなくてもパヴェ・ダフィノワは知ってるのでは?パヴェはフランス語で敷石という意味、つまり形を表してるんですね。
👉クァルティローロ・ロンバルドはタレッジョ、サルヴァ・クレマスコとセットで覚えていればイメージしやすいでしょう。
👉さすがにマロワールくらいはフランスAOPなので覚えてる人も多いと思います。そうすればアルスアウジョア知らなくても答えが出ます。
○Manchego/植物性レンネット(チョウセンアザミのおしべ)
❔いやスペイン・ポルトガルのチーズわかんない…
👉まずポルトガル(Queijo)=植物性レンネット、とざっくり考えましょう。もちろんそれ以外もありますが、出題の意図としてポルトガルの動物性レンネットを出すことは考えにくいでしょう。
👉そしたらあとはスペインです。ケソ・デ・ラ・セレナ…名前も場所も見た目もポルトガルのケイジョ・セーラダエストレーラに似たようなチーズって思い出しませんか?
👉もしくは、さすがにマンチェゴが植物性レンネットだったらちゃんと覚えてるはず、そんなことはない!と。
○Laguiole/アルプス山脈
❔すぷれっさ…そんなのあったっけ?アルゴイヤー?え?ドイツ?オーストリア?
👉少し意地の悪い問題ですね。地域っていうから州とか地域圏をイメージするのが普通ですが、国境隔てた山脈とはなかなか想定しにくいところです。
👉まずイタリアなのはわかるけどとりあえずスプレッサ・デッレ・ジュディカリエは無視します。
👉アルゴイヤーはわからなくてもbergkäseでドイツかオーストリアの山のチーズだと判断できます。
👉そこで、「え?国も地域もバラバラじゃん」と気が付いたら視線をもっと広くみましょう。ラクレット?ああそうか、アルプスだ!と共通点が出てきます。
👉そうなったらライオルが違うことくらいわかりますよね?
○Mimolette/チェダリング
❔フルム・ド・モンブリゾンだけ青カビチーズ?あとはセミハード(圧搾タイプ)?
👉それはまんまと罠にハマってしまいましたね。チーズ検定ならそれで正解かもしれません。…って検定でフルム・ド・モンブリゾン出ないか。
👉2012年の二次試験のティスティングの解答解説でこんなことが書いてありました。あの時はティスティングが世界3大ブルーでしたが、ブルー・スティルトンのところに「フルム・ド・モンブリゾンでも正解とする」と。
👉チェダリングはイギリスのチーズに多く使われる製法ですが、フランスのオーベルニュあたりのチーズにもそれに似たものが見られます。カンタル/サレール/ライオル/フルム・ド・モンブリゾンはチェックしておきましょう。
👉出題者の意図として製法の特徴として出やすいのはやはりチェダリング、カードウォッシング、パスタフィラータです。ミモレットで特徴といえばシロン(コナダニ)ですが、シロンが共通項目になるというのは考えにくいでしょう。そのあたりを考えるとフルム・ド・モンブリゾンとチェダリングが結びつかなくても正解にたどり着けると思います。
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