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ミスユー -「元気かな?あいつ」-

上から見るようにしている

悪いことは拡大して捉えがちだ。旗から見れば小さなことでも、自分の中で何倍にも拡大し、反芻し自己嫌悪に陥り、絶望する。

例えば、好意のある女性と食事に行ったとする。おいしいご飯を食べ、楽しくお話しし、完璧な一日の流れだ。しかし、帰り際に次回の約束を取り付けようとしたとき、遠まわしに断られたとする。すると、それ以前にあった楽しかった出来事はすべて”断られた”というネガティブな印象に上書きされ、本日のデートは失敗となる。

悪いことは拡大して捉えがちだ。旗から見れば小さなことでも、自分の中で何倍にも拡大し、反芻し自己嫌悪に陥り、絶望する。

以前の僕はまさにこんな人間だった。だけど、最近は失ったポジティブどもを何とか自分のもとに連れ戻そうと奮力する。例のようなことが起こったとしても、紙に実際の出来事を羅列してみればなぜこんなにも落ち込んでいたのだろうと思える。ポジティブの奪還である。

別れは辛いものだ。出会いがあれば別れもあるというが、できれば出会いっぱなしにしてもらいたい。

時とは無慈悲なものだ。こちらの都合を無視してどんどん進んでいく。だけど、時が過ぎ新たな出会いをすると、ふいにかつての面影を見ることがある。別れは終わりだと思っていたが、同時に始まりであった。無慈悲な時が与える強制的なポジティブ。

今は、あのときの思い出も自分も懐かしむ気力がある。

「元気かな? あいつ」


”ミスユー”

作詞 作曲:星野源

いつも通り
まぶた開けて
古い面影
共に起きる

海 空 山 川
輝く砂浜
そぼ降る街並み
ミスユー
海 空 山 川
煌めくのはただ
昔の笑顔さ

夏が過ぎ
風が運ぶように
雨が止み
日差しが僕ら焼く度
消えたあの人を見た
始まりの景色

いつも通り
まぶた閉じて
古い思い出
共に眠る

布 椅子 風呂 皿
輝く窓際
傘の下は川
ミスユー
布 椅子 風呂 皿

煌めくのはただ
あの日の笑顔さ

夏が過ぎ
風が運ぶように
雨が止み
日差しが僕ら焼く度
消えたあの人を見た
始まりの景色

君駈ける青空
手を伸ばせば 届きそうな
指の隙間に雨が泣いた
さよならあなた

時が過ぎ
風が運ぶように
歩き出し
痛みが消えていく度
消えるあの人を見た
始まりの景色

夏が過ぎ
風が運ぶように
雨が止み
日差しが僕ら焼く度
消えたあの人を見た
始まりの景色
すべて
始まりの景色







最後まで読んでいただきありがとうございます!! 東海道中膝栗毛の膝栗毛って「徒歩で旅する」って意味らしいですよ