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北欧の物語と食べ物の記憶

アンデルセンに始まり、「ムーミンシリーズ」のトーベ・ヤンソン、「ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん」「ペレのあたらしいふく」のエルサ・ベスコフ、「長くつ下のピッピ」「ロッタちゃんシリーズ」のアストリッド・リンドグレーン、「小さなスプーンおばさん」のアルフ・プリョイセン、「小さな牛追い」のマリーエ・ハムスン、「あおい目のこねこ」のエゴン・マチーセン。思えばなぜか北欧の児童文学を読み耽っていた幼少期。北ヨーロッパではあっても、スラヴではなく、吸い寄せられるようになぜかスカン

    • コケモモジャム記念日

      小学4年生の時にお隣のおばさんから借りて読んだ「小さなスプーンおばさん」。 スプーンおばさんが森にコケモモ摘みに出かけ、家に帰って集めたコケモモでジャムを作るというくだりがあるんです。当時、コケモモという酸っぱいような甘いようなその不可思議な名前に魅せられて、いつかそのジャムを食べてみたいと唾を飲み込みながら、野性的な渋みやベリー系の酸味がかった甘美な味を想像し、右脳を刺激させていたものです。 物語の筋もそっちのけ、なぜかそんな食に対する記憶が不思議にも鮮明に焼きついて離れ

    北欧の物語と食べ物の記憶