COZY陸上クラブ コーチの山口です。
こんにちは!コーチとして朝霞を中心にレッスンさせていただいてます、山口といいます。9月から指導に携わるようになりましたので、自己紹介をさせて頂きます。
【生い立ち】私は男3人兄弟の真ん中で、良くも悪くも兄や弟に挟まれながら育ってきました。兄を見ながら行動を改め、弟と一緒に遊ぶ普通の兄弟でした。
陸上クラブのブログですが、初めに触れたスポーツが水泳だったのでまずはそこからお話します。
【スポーツ→競技へ】
スポーツに触れたのは、小学生になってからで従兄弟が通っていたスイミングクラブが始まりとなりました。初めは、全く泳げず25mもままなりません。入会したのが6月でしたが、母親が「8月の大会に出させて欲しい」と無茶をコーチに要求。(笑)全く泳げないのにどうしたものかと頭を抱えたと当時の心境をコーチから聞いたことがあります。
そこから週2回の練習を約2ヶ月続け、レース当日になりました。当時の心境は覚えていませんが多分緊張していたのではないでしょうか。果たしてクロールを泳げるのか。レース直前になり、コーチがマジックペンである言葉を私の腕に書き出します。『死ぬ気で泳げ』。勿論、意味不明な言葉なので本人にも伝わる理由がなく。(笑)コーチの気持ちが伝わったのか最下位でしたが何とか泳ぎ切ることが出来ました。それから冬の大会では、学年1位を取ることで、レースの愉しさを味わったのだと感じます。その後の大会では練習の成果を発揮し、参加するレース全てで1位を取る事が実現されました。
5年生になった春、ある6年生の生徒が他のスイミングスクールから入ってきました。私より競技レベルが非常に高く、4泳法全て負けていました。今まで負けたことが無かった私は初めて闘争心を燃やし、普段の練習ではレースで負けてしまうと思い、練習後に自主練としてプラス1時間コーチに付き合ってもらいました。レースでは、お互いの種目が違った為、競うことは出来ませんでしたが、自分の競技レベルを上げる一つのきっかけとなりました。6年生になる1ヶ月前、東日本大震災により練習していたプールが使えなくなりました。もっと上を目指したい、と思っていた矢先まさかの出来事です。両親にこのままスイミングを続けたい事を伝え、隣町のスイミングクラブに入会することになりました。平日は18時半から21時まで、土日は、午前連午後連2時間ずつの生活が始まりました。こんなにも自分より速い選手がいるのかと驚きが隠せませんでした。井の中の蛙とはこのことだったのかと。ジュニアオリンピックで表彰台にあがる選手達と一緒に練習出来るなんて、恵まれた環境だなと思いました。
スイミングは中学2年の夏の新人戦で、辞める事となりました。理由は高校受験と競技として水泳を続けることがきつくなり、練習に耐えられなくなってしまったことになります。
大人になり、水泳の指導が出来るのは中学生まで真剣に競技として取り組めたからなのではないかと思います。
陸上競技も水泳と同時並行で習っていました。愉しく身体を動かそう!といった趣旨で活動している陸上クラブです。小学6年までそこに所属し、中学から陸上競技部に入部しました。当時、身長が170cmあり、顧問からは長距離を進められ競技を続けていましたが、当の本人があまり面白みを感じられず、結局たどり着いたのは400m(短距離の種目で1番距離が長い)でした。競技場のレーンを1周すれば終わる丁度良さと、かなりの高強度でレースが出来るこの種目に魅了され、高校3年まで続けることとなりました。
中学での陸上競技で学んだことは多々ありますが、1番心に残っていることがあります。
それは中学3年の最後のレースです。このレースで1位を取れば県大会出場の切符を手に入れられる大切なレースでした。他校にライバルがいて、とても仲が良く、最近調子どうなの、と話し合うような具合です。互いに切磋琢磨し合うような関係でした。
中学生最後のレースで走り、結果は私が県大会出場の切符を手にする事となりました。
レース後の彼が話しかけた言葉があります。それは『俺の分まで県大会で走り抜いてくれ』。今まで、自分の為に走っていた練習していたのがこれからは彼の分まで背負ってレースをし、自己ベストを出さないといけないと。自分の為ではなく誰かの為にレースをしなければならないのは、プレッシャーはありましたが県大会までにまだ少し時間はあったので、ひたすら練習しました。何故、練習をするのかを改めて再認識したきっかけになりました。
【指導について】
どのスポーツを行うにせよ、このようなことは沢山あると思います。遊びではなく競技としてスポーツを行うことはそのスポーツの競技力(目に見えるものとして)だけではなく、人間として成長も出来る素晴らしい文化だと私は思います。その時は気が付かなくても成長していく段階で、見つけられるのではないでしょうか。
指導の方針としては、まずは生徒自身が愉しめる事が大切だと思います。そのきっかけづくりとして真剣にレッスンに取り組むことがその後に影響していくのではないかと思います。
『死ぬ気で走れ』とは言いません(笑)が、COZYでの陸上の経験をすることで、競技として陸上を初めてもらえれば良いのではと思います。
ここまで長文を読んでくださりありがとうございました!
今後とも宜しくお願いいたします。