人事部長がパワハラをしている会社が少なくない!?
大手企業の人事部長がパワハラ加害者!?
会社におけるハラスメント対策の事実上のトップは人事部長であることが多いです。
その人事部長がパワハラで密かに問題視されているという話を耳にすることがあるのですが、最近こういうケースが意外と多いと思うようになりました。
それほど人事部長の権限が強くて、多くの社員が報復人事を恐れているのだとか。
大手企業だから我慢するという傾向もあるようです。
一部上場企業の待遇と名声を捨てるくらいなら、ハラスメントされても我慢する。
これが大手企業の会社員の宿命だとあきらめている人が多いのです。
そうなると人事部長には耳障りの悪い情報が入ってこないので、俺に文句を言うやつがいないのは俺が正しいから、という意識になりやすいです。
有能と言われている人事部長が危険?
事務処理能力が高めで自信満々の部長さんだと、周囲はその自信過剰にもはや手を付けられないという現象が起きやすくなります。
このタイプの人は、改善のアドバイスをしてあげても、その情報を自身の成長に生かすことができず、かえって憎しみを買う態度を取るので、まともな人ほど離れてゆき、周囲にはご機嫌取りをする人が残る傾向が深まります。
その点、中小企業の方がハラスメント情報が経営者の耳に入りやすいし、転職を覚悟のうえで上に本音を伝える人も多めになるでしょう。
このような問題点を探知して改善策に取り組めたら、その企業は展望が開かれ飛躍のきっかけともなりえます。
人事部長は部下が本音を伝えやすい人ですか?
組織の基本原理である適材適所が成り立っていますか?
事務処理能力の高さのみを理由として人事部長職を与えていませんか?
このあたりのポイントがクリアできているとよいですね。
私は人事処分よりカウンセリングを活用した円満解決をおすすめします。
人事部長はどうあるべきか
人事部長は人事権を持っているがゆえに、宿命的に恐れられやすいのですから、人事部長職にある人には特別な工夫が必要になるでしょう。
まず、パワハラ的な言動をしてはいけないし、手足となる部下との質の高いコミュニケーションを欠かしてはいけないし、耳障りの悪い情報を摂取するように常に努めなければなりません。
人事部長職に求められるのは、社員が能力を発揮しやすい人事体制を構築し維持することです。
自身の保身や出世のために人事権を行使する恐れがある人物を人事部長にしてしまったら、その会社は重大なリスクにさらされます。
たとえば、
「人事部長のパワハラのせいで自殺者が出た。」
なんてことが報道されたら、人事採用に重大な支障が出てしまいます。
そんなリスクを抱えている会社は、ビッグモーターやいなば食品で起きたようなことになるリスクをはらんでいる危険な会社です。
人事部長がパワハラをしている会社のリスク
不祥事が起きてしまえば、社員の日々の苦労が水の泡になり、その家族の人生までが危機にさらされます。
このリスクをどうでもよいと思うような人が経営幹部であるのなら、改善は困難を極めます。
そういう会社ではコンプライアンスの基礎ができていないので、リスク対策は何もかもうまくゆきません。きれいごとだけの、形ばかりのコンプライアンスをやる会社です。
そういう会社では無駄な事務作業がさぞや多いことでしょう。
たまに見かける<小さなリスクを気にして致命的なリスクを放置する会社>です。
しかし、現状を憂いている人がいる限り改善の可能性は残っています。
ちなみに私は、ハラスメント対策を人事部門の管轄にするより、総務部門の管轄にする方がよいと思います。
そのあたりのテーマもいずれ記事にしようと思います。
ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 <(_ _)>