覚えていますか?
※コロナについて触れています。
お気分の悪くなる方はお控えください。
今となっては聞き慣れた「コロナ」。
日本で初めて緊急事態宣言が出た当時のことを覚えていますか?
緊急事態宣言が出た頃、私は生後2ヶ月の息子を抱えていました。
出産入院中、病室のテレビで
旅客船の乗船客にコロナ感染者を確認し停泊待機しているニュースを度々見ていたのを鮮明に覚えています。
日本にも来たね、と看護師さんと話をしたことも。
産後の退院は、問題なければ7日入院の予定でしたが
産科を退院して小児科にお引越し、息子は身体的に異常がないかを検査するためMRIを受けるために、たった生後7日にして静脈麻酔を受けました。
そして検査結果を後日に控え退院。
看護師さんや助産師さんから離れた生活が不安で不安で仕方ありませんでした。
何が不安かって、
息子はミルクを上手く飲めず、一日中授乳している状態での退院だったから。
退院後のスケジュールもなんだか目まぐるしく過ぎました。
地域の保健師さんが訪問して来て「赤ちゃんの体重が増えていない」と「ちゃんとミルク与えてますか?」と、質問してきました。
「飲まないんです」
と言っても
「飲むんですよ、赤ちゃんは。」と。
その頃から息子は少量のミルクを飲み込んだだけで胃の内容物を全て嘔吐するようになりました。
何度も、何度も、何度も、何度も、
病院に相談しました。
毎日毎日、来る日も、何度も。
出生時に担当してくれた看護師さん、助産師さん、小児科の担当医、担当医でない医師にも。
個人クリニックの小児科にも相談しました。
笑えるくらい皆同じ返事をします。
「口蓋裂だから上手く飲めていないんだと思います、赤ちゃんは吐き戻ししますからね、心配しなくていいですよ。」
初めての出産、初めての育児、
吐き戻しがどんなものか知らないし、吐き戻しで毎回着替えや床掃除、自分も服を着替え、そこらじゅうに飛び散った内容物を片付けなければならないのか?と、疑問でした。
常に嘔吐しないかどうかを見守り、家事をこなし、毎日泣きながら過ごしている中での、緊急事態宣言の発令でした。