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クラブ・スーサイド 右睡さん感想 (ネタバレあり)

クラブ・スーサイド、プレイ中です!
自殺する七日間、彼らはどんな日々を送るのだろう。
題材が題材だけに重くて苦しくて、でも読み進めてしまいます。
ゆるふわピンク髪の右睡さんを攻略したので、感想を書いていきます。

・念望
不思議ちゃんは合わないと思ってた。ヒーローになりたい、もヤバイやつだと思ってた。でもこれだけ言わせて。生きててくれてありがとう!ゆるふわの奥に潜んだ人間らしい感情が生々しく描かれていて、彼の「誰かの為になりたい」も純粋で残酷で…。私も「誰かを助けたい」と思った時期があったから共感してしまった。自分が助けられる範囲と‘ヒーロー’ではない感情に打ちのめされる。絶望なんて比喩で語れないくらいの無力感。「ならどこにいればいいの?」と言う彼に、私だったら答えられないけど、林檎ちゃんは真剣に向き合ったからこそ「ここに居ればいいじゃないですか」という答えが出せるんだろうな。醜い好奇心だとしても、出した答えは彼女なりに真剣に考えた結果だからこそ、心に響くんだろうな。「神様になったら、人の心はわからなくなってしまう」というのも本当に真理。共感して頷くことしかできない。なんて美しいストーリーなんだろう。

・夢想
あぁ…。そうよね、そうなるよね。でもまさかさ、そんなグロい感じだと思わないじゃん!ねぇ!ねぇ!ねぇ…。悲しい。それに尽きる。泣くほどじゃないし、すんごい長いゲームでもないから、まだ彼の一端しか知れてないんだろうけど、すごい喪失感。林檎ちゃんに「自殺しないでね」と残したり、最期まで林檎ちゃんに語りかける様子から右睡さんの優しい人柄が伝わってきた。でもこの彼はいないんだよな。悲しい。心がギュッとされる切なさ。”念望”を見たからか、お父さんが今後どうなっていくかも林檎ちゃんはどう生きていくかも気になる。ただ単に「自殺するわ」ではなく、こう流れるように淡々と死に近づいていく恐怖と彼らを見届けようという覚悟でどっち付かず。でも見届けたい。自殺の理由も複雑に絡み合ってて、今まで見届けたどのゲームのストーリーをも覆すくらいの情緒がすごい。語彙力無くなってきた。


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