心のベクトル

赤ちゃんは、ハイハイして四つん這いで動くうちに、つかまり立ちを覚える。よちよち歩きをするが、頭が重く、バランスをとれずに、頭からつんのめって、顔から着地、顔に擦り傷を作り、受け身をする事を覚える。

ママが、赤ちゃんに危ないからやめて、と言ってもやめない。むしろ面白がってさらに繰り返す。ママが、子供の事をさらに気遣い心配して、「転ぶから、よそ見しないでね」と注意するも、案の定やるなという事をするのである。

もし転ばせたくないなら、「転ばないで」というネガティブな誘いではなく、ネイティブな意味づけをしてベクトルをまっすぐに前方にむけてあげる事である。「まっすぐ前を見て歩いてね。右左確認するのよ」と。人の無意識気持ちはベクトルと同様に、まっすぐにしか飛ばないのである。

ところで、人の心は良くも悪くも簡単に変わる。感情的になる事を厭わず、心の奥から湧きがる感情を否定せず、肯定するのです。無意識にストレスを蓄えない為に、感情の進みたい方向へ、心のベクトルを向けてください。そして、感情が強く大きくなる振動を受けとめて、その感情が振れる振り子(ベクトルの大きさ)を穏やかな心の位置に戻してあげる事が心の平穏に移行できるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?