学校では教えられない学力
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて169回目になりました。
また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて166回目です。
新学期が始まって、2か月が経ちました。
学校では教科書に従って組み立てられた授業計画により
毎日の授業が行われています。
授業の成果は、テストという形で評価されます。
という事は、数値化できないような内容は
初めから、授業になっていません。
例えば、人を思いやるとか、きれいなものを見つける
なんて、心に関わる内容は授業には組み込まれていません。
言い方を変えれば、「学力」は数値化できる内容だけで
「数値化できない学力」は学校では教えてくれていません。
「見えない学力」です。
ところが毎日の生活ではこうした「見えない学力」の方が
とても大事なのは、お気づきでしょうか?
私の関わっている学習支援の場で
「学習の習得に問題がある」とされている生徒ほど
高い「見えない学力」を保有しています。
色々な場面で問題に直面し、その結果として
「考える」事が多いせいかなと思っています。
でも、それが正当に評価されることはありません。
私の教員免許は美術ですが、まさに「見えな学力」が相手です。
そして「学習の躓き」のある生徒ほど、意識の広がりが高いようです。
今年度も、二年間の不登校で躓きだらけのため、
「高校なんて行かない!」と言っていた生徒が
ニコニコして美術系の高校に進学しました。
生徒の近くにいる皆さん。
生徒の持っている可能性を最大限に受け取ってあげてください。
★保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ
実は、学校では「学習」の考え方は教えてくれません。
そして、分断化された教科として授業を受けます。
更に生徒は予習と復習をしている前提で、授業展開します。
なので、なぜ授業についてゆけないのか?
その理由を気づきにくいのです。
学習の方法論や、実際の学習方法を体験しているのは
皆さんです。
一番生徒に近い存在で、関係性が成立している皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
具体的な手段を見つけやすい立場にいます。
良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。
31.MAY.2027.ARAI