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勉強ってどこまでやったら おしまいなの?

 学習支援で得た知見を基に色々書き始めて34回目です。

 小学校から始まった「勉強」って いつになったら終わると思う?
 実は「勉強」の側から「はいっ!ここまでで おしまい!」なんてことはないんだ。
 じゃあ どうなるかというと 君がいろいろなことに「?」と思えなくなって 興味を持つことができなくなったとき 君自身が「こんなとこで 勉強はおしまいかな」ってことでおわりになる。

 「勉強」すること 言い換えれば「学習」を通じて「興味を持ったことを理解し 知識として吸収し 自分なりに使いこなせる楽しさ」なんだけど こうしたことに 面白さを見つけられている間は ずっと続くことになる。

 ところで 前回の書き込みで書いたアメリカの作家マーク・トウェインのことば。訳してみた?

WHAT GETS US INTO TROUBLE IS NOT WHAT WE DON'T KNOW.
IT'S WHAT WE KNOW FOR SURE THAT JUST AIN'T SO.
 
 →「やっかいなのは、何も知らないことではない。実際は知らないのに、知っていると思い込んでいることだ。」ということ。

 これって 結構よくあって「授業を受けたし 先生の話を聞いたし 教科書も読んだんだから わかってる」って思い込んでいる生徒がたくさんいるけど
実は「学習」にはおおよそ 次のような段階があるんだ。

①知っている
②使える。慣れている。
③真に理解している。→原理を説明できる。

 そしてこの一番目の段階で「わかったから 勉強はおしまい」っていう生徒が多い。
 そうすると教科書やワークブックに書いてある事と同じ内容なら答えられるけど「どうしてなのか?」がわからないままなので 応用問題が解けない。

 次の段階まで進むと 自分が得た知識を使ういろいろな問題を解けるようになり 入学試験にどんな問題があっても そんなにびっくりしないですむ。

 その先に進むには「なぜそうなるのか?」をきちんと理解していることで そうすると他の知識とつなげて考えられるから「知識」の幅が大きくなるし 新たな視点を見つけることができるようになるので 「知識を学習すること」が面白くなってくる。

 でも こうなるには かなりしっかりと小中学校で学習する「基礎知識」を理解しておく必要がある。だから 今君たちに必要なのは毎日楽しくYOU-TUBEを見たりゲームをすることではないんだ。そうした楽しみは言ってみれば「気分転換」で終わらせておかないと あとで困ったことになるぞ。  
 

保護者の皆さんへ
 どうか子どもたちが考える面白さや答えを見つける楽しさを体験しながら 自発的な学習意欲向上を目指すように手助けをしてあげてください。
 
27 OCT.2021.ARAI