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小学生の本音はどこにある?

昨年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に色々書き始めて53回目です。

大半の学習支援活動では 年度毎に新たな生徒たちを迎えるため
また行政委託の場合は 契約上の更新のため
3月いっぱいで 一度区切りを迎えます。

この時期になると「修了式」を行い
生徒たちには気分転換の機会を図っています。

一年間学習支援に通ってきた 結果が見られる時期であり
同時に
学習支援という場に慣れてきた生徒たちの本音が
垣間見られる時期でもあります。

特に小学生の間では
2020年春頃から本格化した
学校閉鎖とオンライン授業の影響が強く感じられ
「学習」への動機づけが未成熟のままで折る状況をよく見ます。

オンライン化した学習環境で
「学習」を「あそび」の対極にあるものと理解している生徒が多く
自由気ままにいられる時間=「あそび」
何かに縛られるだからややこしい時間=「学習」
と思い込んでいるようです。

そして ボランティアに対して こんなことをつぶやきます。

学習支援に来るのは「保護者が申し込んだので来ている」
「学習は おもしろくないし 解らないから つまらない」
「家にいても 学習をする気がおきない」
「だから ゲームをする」
「ゲームは 自分が主人公になって 思い通りにやれるから面白い」
「それに オンラインで友達ともつながれるし 勝ち負けが解りやすい

「学習なんてつまらないから やりたくない」
「だから 学習道具を持って行かないこともある」
「学習したくないから 教室を駆けまわったりもする」

一方で「学習会の終わりに一言!」と言うと
「学習できるようになった」
「とても良い機会だった」
なんて 社交辞令を並べます。

なぜ こうなるんでしょうか?
学習支援に来れば 保護者の眼から離れられるし
教室では うるさい事は言われない。
だからやってくる。
というのが本音のようです。

つまり 学習支援者として最初に心掛けなければいけないのは
「知る」事の面白さや楽しさを通じて 「学習」に誘うことのようです。

生徒の学習に関連している方や保護者の皆さんへ

確かに 学校での「学習」は直接自分の生活に結び付きづらいです。
そのために 興味を持てる切り口も見つけづらいです。

だから生徒に向かい単純に「学習しなさい」と言っても効果はありません。それよりも 新学期に何をしたいのかをジックリ聞いてあげてください。学習に関係なくてもゲームのことでも遊びのことでもなんでもいいです。その中に「学習」に繋げられるヒントが隠れています。

お話をし続けることで
自分を理解してくれ信頼されているとわかれば
自己肯定感が充足され
学習を通した自己実現に向かってくれるはずです。
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