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チートと叫ぶ小三生!

昨年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に色々書き始めて54回目です。

ある日の遊びボランティアでの出来事 小学校三年の仲良しグループが 
額を寄せ合って何か一所懸命相談している。

はて何をやっているのか
後ろからそっと覗き込むと
双六を作る相談
男の子が一人で盤面を工夫して
女の子がサイコロを作っている。

サイコロは?っと見てみたら
対面は必ず足すと7になるという原則は知らない。

ニヤニヤしながら 出来上がりを楽しみにしていたら
もう一人の男の子が盤面を見て
「それっ!チートだ!」と叫んでいた。

ん?「チートってなに?」 と聞いてみると
「えっとね。なんかすげーってことだよ」
「なんで知ってるの?」 「だって ゲームでよく言うもん!」

彼らにとって
耳新しい言葉は 
学習を通じてではなく オンラインゲームやSNSを通じての方が
新鮮で取り込みやすい時代なのかもしれません。

そう言えば
少し前に 書き込んだけれど
やたらと「それって あなたの感想ですよね」 って言っていて
その近くで「論破!」って言ってる小学生たちがいたこともありました。

どの時代でも耳に新しい言葉を使ってみることはありましたが
少なくとも それがどういう意味なのか理解しないと使えませんでした。

特にオンライン授業になってから
インターネットに接近しやすくなったので
言葉を感覚的に捉えて取り入れる傾向がつよくなっているようです。

この事態そのものは
ある種の時代の流れから派生した趨勢のような気がしますが
問題は 言葉の意味をしっかり受け継げないことです。

学習の場や家庭環境の中で
大人の介在がないために
子どもたちは 「カッコイイことば」として理解しています。

今後も続くであろう
教育現場で「行ってこい」の動作がしづらい状況で
被教育者としての「子ども」に関わろうとしている
「大人」たちが 充分留意すべき一面が見えている気がしています。


生徒の学習に関連している方や保護者の皆さんへ

子どもたちを囲繞する世界は
急速に肌の触れ合いの世界から電子世界へと変化しているようです。

ひとりで理解できる範囲を超えた情報として押しよせます。

だから余計に身近な「大人」の助力が大切になってきます。
機会を見つけて
「子どもたち」へ声掛けをしてあげてください。
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