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さてっと夏休み!「勉強」の何がいやなのか考えてみようの経過報告

 学習支援で得た知見を基に色々書き始めて22回目です。

 前回 最近出会った生徒の疑問への対応を書きましたが 今回はその経過報告です。

1:「勉強なんて大嫌い! だって覚えることが多くって頭の中が爆発しそうだし とっても面倒」

 と言う生徒に対し こんな話をしました。

 ①「勉強」って 「覚えること」なんじゃなくって 忘れないようにすること。
人間の頭って3日もすると半分くらいしか覚えられないようにできているので 全部覚えるなんてできやしない。だから 学校では忘れてほしくない事を 何度も繰り返しているんだ。

 ②学校の授業では それまで知らなかった事を「勉強」しているんで 解らないことが多い。
だから 覚えることが多いって思っちゃうんだけれど もっと大切なのは「自分が何が解らないのか」を知ることだと思う。それさえ知っていれば 何を忘れなければいいのかがはっきりする。

 ③「勉強」って 直接生活に関係ないし あんまり役に立つようにも思えないかもしれないけれど 今 君たちが「学習」している事って これから続く「勉強」のための下ごしらえなんだよ。

 ④学校の授業は 新しい事や考え方を一つ一つ丁寧に積み重ねていくようにしているので 同じことが何度も出てくるし かなりくどいけど 上に書いたような理由で組み立てられているので 必要なのは自分の理解できる速さで「学習」を進めて行くこと。

2:「勉強なんて 答えができればいい!だから 宿題なんて 答えを写せば済むんじゃないの?」
 と言う生徒に対し こんな話をしました。

 ①「勉強」の目的は「正しい答え」そのものではなく 「答え」をどうやって考たのかその方法と道筋さえ理解すれば 新しい問題でも解き方がわかるんだ。
 
 ②その例として こんな問題を解いてください。きっと学校では出ない問題です。
問題:3という数字だけを必ず4回使い 計算の四則原理と()だけで 答えが1から10までになるような計算式を10考えてください。答えは一つではありません。

 ③この問題を一週間かけて解いてきた小五の生徒がいました。
わかりにくそうなので ヒントは四つ。

3+3は? 3-3は? 3×3は? 3÷3は?

これだけで全部の答えを見つけた生徒は とっても嬉しそうに報告してくれ 他の学習支援者にやり方を説明していました。
たぶん この調子で進んでゆけば 学習する面白さを手にれることでしょう。楽しみです。

保護者の皆さんへ どうか 子どもたちが自発的に学習意欲を持てるよう ご協力ください。

04 AUG.2021.ARAI