見出し画像

え”っ!二学期の中間試験がすぐなのに!!

 学習支援で得た知見を基に色々書き始めて28回目です。

 ある日の学習支援で中学生とのやり取り…

「夏休みが終わったと思ったら すぐ中間試験だね?」
「うん。やだなぁ~」
「何が いやなの?」
「だって 学校から帰っても 勉強しなきゃいけないんだもん!」
「え”っ!ふだんどうしてるの?」
「家では 宿題やってるよ。」
「教科書を開いてみないの?」
「え”っ!教科書って学校に置いてあるよ。」
「宿題は どうやってるの?」
「タブレットに入ってるし あとはワークブックでしてる」
「あ”っ!…!!!」

 そうなんですね。生徒にとって 勉強は学校でやること。家では宿題だけすればいい!と刷り込まれているようで その大きな理由が「教科書は学校に置いておく」事のようです。

 教育委員会によって教科書の取り扱いが異なるようですが 私の関わっている比較的都心部の小中学校では 重い教科書を毎日持ち運ぶのはかわいそうと 学校に置きっぱなしにするように指導しています。
 小中学生の皆さん! あなたのところではどうですか?

 学校での授業は 教科書に沿って進められています。
 なので 教科書って学習を進める上で とても大切な役目があります。

 そして 教科書は学習しやすいように工夫されているんですよ。
ページを開き よっく見ると ところどころ太い文字があるでしょう。
そこは「これは大切ですよ!」という意味です。
 また 教科書に出てくる内容は 少しずつ新しいことが書かれていて 無理なく学習が進められるようになっています。
 もちろん 教科書に書かれていることが 学習の全てではありません。
 だから 授業中に先生が教科書の内容をわかりやすいよう解説したり 例文を読んだり 問題を解いたりして 理解を助けるようにしているのです。

 それをそのままにしておいて「学校だけが勉強する場所!」なんて思ってると やがて何を学習しているのかがわからなくなります。

 小学校では どうやって学習するのかを中心に授業が組まれているので まだ先生の話をよく聞いて 黒板に書かれたことをノートに写して覚えるようにすれば なんとかなります。
 ところが 中学校では少し違ってきます。
 中学校では どうやって考えてゆくのかが授業の目的となるので 小学校と同じ学習方法では間に合わなくなります。
 もっと教科書と仲良くなりましょう。
 教科書を読んでみて「わからない」事を探しましょう。そしてそれが「わかる」事が大切です。
 学習の仕方は 2021年01月26日に投稿した「中学校での勉強について」に書きましたので読んでみてください。

 二学期の中間試験になると学習の違いがはっきりします。
 まず 教科書はいつでも見られるように 家に持って帰りましょう!
 そして毎回授業が終わったら 終わったところに日付を入れましょう。
 というのは 試験は その前に学習したところから 今学習しているところまでが範囲になるからで これさえわかっていれば 今やることがわかるからです。

 中学生は覚えることがたくさんあります。
 つまり 家でどうやって過ごすかを ある程度計画的にしておかないと 好きなゲームができません。
 確かに ゲームは面白いし楽しいですが 今やらなくてはいけない事ではないのです。
 生活の一コマ一コマで いったい今何をするべきなのかを じっくり考えてください。
 
 
 保護者の皆さんへ
 どうか 子どもたちが自発的に学習意欲を持てるよう ご協力ください。

15 SEP.2021.ARAI