見出し画像

学習に助力するということ

 学習支援で得た知見を基に色々書き始めて30回目です。

 不特定多数の集団での会合が禁じられ 会場を使用した学習支援ができなくなって半年以上経過しました。
 昨年度もその大半がオンラインでの学習支援でしたが 本年度は当初よりオンライン化してしまい 子どもたちへの影響が大きく出てきています。

①多くの生徒が「学習」の目的を知りません。
 「学習」は「国語・理科・算数・社会・英語」といった科目に分化し進められるために 解りづらいのですが 実は「ものの見方と考え方。それと対応の仕方」を直観的ではなく論理的に解決できる「理解力」を養ってくれており その総合的成果として「知力」の育成に貢献しています。
 通常の教育体制でも なかなか伝わりにくい事ですが 本年度はなおさらこうした事が伝わりにくくなっており 学校の授業内容は 日常生活であまりお目にかからない内容だし 教科そのものに相互関連を見いだしにくいので 子どもたちが理解できるように 明示してあげないと無理な状況です。

②そのため「学習」は学校でやることで あとは宿題だけしておけばいいと思っています。
 
③「学習」の指導者が子どもたちに伴走できる状況がありません。
 せめて 子どもたちの傍にこうした疑問に答えられる 被学習者がいれば 日常的に答えを暗示できるのですが それができず 結果として「学習」への関心度は高くありません。

④同時に 子どもたちとの関係性を形成する機会が少ないので 本音を吐露してくれるまで間合いを詰める技術を持たないと なかなか助力に至らないようです。

⑤学習支援者にとって 「学習」そのものの面白さ 「あ”っ!解かった!」という際に味わえる快感をどう伝えられるかが試されている 険しい時期です。

⑥こうした事は 単なる学校教育の補完だけではなく それ以上の内面的な「学習」効果を目指せる「学習支援」活動の将来性にも関わってくるでしょう。


 学習支援に関わる皆さんへ
 どうか 現状にめげず しっかりと子どもと向き合い「EUREKA!」と叫ぶ時を共有してください。

30 SEP.2021.ARAI